
高知中央ICそばにオープンした土佐望月温泉 姫若子の湯(撮影者:西野くに)
「冬は温泉に浸かって身体の芯から温まりたい」そう思う人は多いのではないだろうか。四国は海と山が近く、自然を満喫でき、あまり知られていない温泉も多数ある。四国在住で温泉好きの筆者が四国のおすすめしたい温泉を紹介する。ぜひ、この記事を読んで、寒い冬を快適に過ごしてほしい。
関連:■【画像】ロングドライブの疲れも一気に吹き飛ぶ四国極上の湯と絶景
■温泉から見える海。行く価値がある「宿毛リゾート椰子の湯」

四国の西側は入江が多く、訪れる途中も絶景が多数ある(撮影者:西野くに)
遠方だけど、行く価値のある場所。 日本全国にはそうした観光名所が多々あると思う。高知県宿毛市(すくもし)にある「椰子の湯(やしのゆ)」はまさしくその一つだ。

日帰り入浴の場合は正面入り口にあるフロントで入浴料を支払う(撮影者:西野くに)
宿毛市は高知県の南西部に位置し、高知市からは車で3時間かかる距離にあるが、温泉から見る宿毛湾は言葉にできないほど美しい。
高台に面した温泉・露天風呂に入りながら宿毛湾を眺められるのが最大の魅力。日の入り前の夕刻時、宇和海に沈む夕日が特に絶景だ。筆者はこの景色を見るために数時間の運転をいとわずリピートしている温泉だ。
施設名:宿毛リゾート椰子の湯
住所:高知県宿毛市大島17-27
電話:0880-65-8185
■祖谷の山奥にある10.2phを誇る隠れた四国の名湯!「松尾川温泉」

泉質も良好で常連客が多い松尾川温泉(撮影者:西野くに)

松尾川温泉は和の雰囲気が似合う(撮影者:西野くに)
徳島県三好市祖谷(いや)といえば多くの観光地がある地域だ。そのなかでも松尾川温泉は、車のすれ違い困難の場所が数ヵ所ある細い山道の先にあるが、行く価値のある温泉と言える。

松尾川温泉へ行く道中、吉野川沿いの絶景を楽しめる(撮影者:西野くに)
源泉かけ流しの温泉は筆者も頻繁に訪れている。源泉の温度は低温のため、加温はしているが、かけ流しのお湯は新鮮そのものだ。筆者が訪れた際は他県から定期的に通っているという人にも出会った。
お湯はトロトロで硫黄の匂いが漂う温泉だが、10.2phという高さを誇るアルカリ性の単純硫黄泉は四国でもトップクラスの泉質だと思っている。温泉は山間部の松尾川沿いの細い道を行くため運転は慎重に。山道は日が落ちるのも早いので、日中の明るい時間帯がおすすめ。

四国でも数少ない掛け流しのお湯が楽しめる松尾川温泉(写真提供:松尾川温泉)
施設名:松尾川温泉
住所:徳島県三好市池田町松尾黒川2-1
電話:0883-75-2322
■高知中央ICから車ですぐ! 話題の新しい温泉「土佐望月温泉 姫若子の湯」
2022年に高知市内に新しくできたのが土佐望月温泉(とさぼうげつおんせん))姫若子の湯(ひめわこのゆ)。高知市内の中心、高知中央ICのそばにあり、交通の便がいい立地だ。

2022年にオープンした土佐望月温泉 姫若子の湯は清潔感いっぱいだ(撮影者:西野くに)
館内には内湯をはじめ、サウナや露天風呂があり、複数の湯船を楽しめる。露天風呂は熱めとぬるめ、壺湯など豊富な種類が揃っている。少し茶色く濁ったお湯には風情も感じられる。トロトロの温泉は筆者の好きなタイプだ。

広々として開放的な露天風呂が人気の土佐望月温泉 姫若子の湯(写真提供:土佐望月温泉 姫若子の湯)
館内には漫画コーナーもあり、入浴後はゆったり漫画を見ながらうたた寝をすることもできる。高知龍馬空港や高知道に繋がる高速道路・高知中央ICの近くにあるため、観光の際、帰り道の途中で立ち寄りやすい温泉なので、高知観光を存分に楽しんだ後にゆっくり過ごして欲しい。
施設名:土佐望月温泉 姫若子の湯
住所:高知県高知市海老ノ丸12-2
電話番号:0888-55-4126
●四国には隠れた名湯が多い
今回は3つの温泉を紹介したが、気になった温泉はあっただろうか。まだまだ寒い日は続くが、温泉に入ってゆったり過ごし日本の風情を感じてほしい。また、四国は自然が豊かなので、温泉へ向かう際のドライブや立ち寄りスポットを事前にチェックすることでより充実した旅を楽しんでもらいたい。
・「週1銭湯女子」ライターが教える「景色と居心地バツグン」の都内近郊「日帰り温泉」3選
西野 くに