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【インタビュー】DEZERT、『RAINBOW』に滾る7つの衝動「シンプルにいい曲を、もっと遠くへ」

【インタビュー】DEZERT、『RAINBOW』に滾る7つの衝動「シンプルにいい曲を、もっと遠くへ」

  • BARKS
  • 更新日:2021/07/22
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DEZERTが7月21日、アルバム『RAINBOW』をリリースする。先行公開された「ミザリィレインボウ」や、昨年配信リリースされた「Your Song」を含む7曲入りの同作は、初回限定盤“レイ盤”と通常盤“ンボウ盤”の2形態が用意されており、初回限定盤には3曲のステム音源(各パート単独の音源)が収録されるほか、通常盤は7パターンのカラーフィルムのうち1枚がランダムに封入。さらにジャケットデザインをSacchan(B)が務めるなど話題性も満載だ。しかし、注目はもちろんサウンドとヴィジョンにある。

◆DEZERT 画像 / 動画

新レーベルMAVERICKからリリースされたアルバム『TODAY』(2018年発表)以降も貪欲に変化を求め続け、前へ進んできた。ホールライヴやフェス出演などの実績を重ねつつ、2019年発表の前作『black hole』は音楽的にも大きく幅を広げ、歌にも音にも試行錯誤が表出。そんな『black hole』を引っ提げて、いざライヴに臨もうとした矢先、世界はコロナ禍に突入した。配信ライブなどのいわゆる“コロナ禍ならでは”の活動を行わず、マイペースを貫いた彼らは、一見その歩みを止めていたように見えたかもしれない。しかし、変わり続けるというバンドの意志はまったく衰えていない。それどころか、千秋(Vo)は時勢に左右されることなく、ハッキリと自分の目で次なる行き先を捉えていた。それが“虹”を意味する『RAINBOW』だ。

はるか彼方の空に浮かび上がる光の奇跡。この美しくシンプルなタイトルを冠するとおり、強い意志と主張が込められた7曲には、怒りも、衝動も、希望も、今の彼らが抱いている感情すべてが熱く滾っている。過去最高に生々しいリアルを封じ込めた『RAINBOW』はいかにして作り上げられたのか? すべての作詞作曲を手掛ける千秋と、リーダーのSacchanにじっくり話を訊いた。

◆   ◆   ◆

■自由を突き詰めた結果
■自由じゃないものができてた

──前作『black hole』の7daysライヴの途中でコロナ禍が本格化して、それ以降のツアーも中止になってしまったわけですが、この1年のモチベーションとしてはいかがでしたか?

千秋:モチベーションは別にあまり変わってないですね。結局、みんな同じ条件なので。もしかしたら、5〜6年前だったら結構焦ってたかもしれないんですけど。この期間をプラスに捉えるしかないってことで、メンバーも塞ぎ込まず、新たなことにチャレンジしていたと思います。ドラムのSORAは映像関係とかピアノを勉強したり。

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▲千秋(Vo)

──結果的に『black hole』のツアーができなかったという点では?

千秋:ああ、それはすごく大きかったです。コロナ禍が始まった頃だったので、ライヴやツアーを中止にするバンドが多い中、僕らは1年以上ギリギリまで引っ張って、結局できなかったんですね。そこはすごく申し訳ないって気持ちでした。無理なものは無理だったんでどうしようもなかったんですけど、信頼関係っていう意味で、どうしようかなって思ってる最中ですね。

──Sacchanはいかがですか?

Sacchan:モチベーションっていう意味では僕も、ガシガシ活動してた時期とそんなに変わらず。それこそ焦る必要もないですし、予定が1年間ズレたなっていう感覚でしかなかったです。ただ、今、千秋くんも言ってた信頼関係っていう部分でいうと、人ってどうしても、たくさんのいいことより、少しの悲観的な部分のほうが印象強かったりするので。でも、結果として中止になっちゃったことに対して、どう信頼関係を回復させていくかっていう感じの方向だから、わりと前向きっちゃ前向きですね。

──それは、SORAさんもMiyako(G)さんも同じでしょうか?

千秋:もう10年もやってると、わざわざ話すこともないですけどね。自然と。他にもやることはあるしって考えだと思います、うちのバンドは。

──コロナ禍で、エンターテイメントが不要不急と言われたり、ライヴが思うようにできなくなって、“なんのためにバンドやってるんだろう?”って悩んでいるアーティストも多いと思うんです。でも、DEZERTはここ数年、“DEZERTとは何か?”っていう部分に向き合いながら活動を続けてきたので、あんまり影響を受けなかったのでしょうか?

千秋:ええ。逆に訊きたいですね。“なんでバンドやってるんだろう?”ってなる人の意図のほうが興味ありますよ。本当にそんな人、いたんですか? 僕的には、そういう人はあんまり好きじゃないっていうか、不要不急って言葉に対しては思うことがありますけど、“今頃気づいたのか?”みたいな感じですよね。バンドって生きるには直結しないもので、役に立つってレベルだと思いますから。たとえば、バンドに命懸けてる人がいたとして、じゃあ解散したら死ぬのかって話で。だから、そういう部分はいいんです。だけど、バンドの状況的にもメンタル的にも調子いい時期だったから、僕とか事務所スタッフのなかに2年先くらいまでのヴィジョンがあったんです。それが全部無くなったっていうのは、かなりダメージが大きかった。でも、まわりのスタッフが僕らのスタンスに理解があったことは、ありがたかったですね、“配信ライヴはやらない”とか。“この期間、どうやって利益を出そう”っていうことに対して、僕らはなんの提案もしなかったし。去年はほぼ働いてないですよ。

──せっかく『black hole』という作品ができて、ライヴで演りたかったっていう想いもあったと思うのですが?

千秋:いや、『black hole』に関しては別にないですね。“ブラックホールに落ちていったな”みたいな(笑)、そういうアルバムだったのかなって思います。このアルバムが好きな人には申し訳ないですけど……。

──え、そうなんですか?

千秋:個人的には気に入ってるけど、今、客観的にみると、こうしなきゃいけないっていう先入観に駆られた作品だなっていう印象。“今までこういう音楽を作ってきたから、こう変わらないと”っていうことを模索してる中で、その着地点を自分で示してる答案用紙みたいな感じなんですよ。“初期にいろいろやってきたことも踏まえた上で、こういうサウンドでいきたいんやけど、みんなどう?”っていう。アレンジも含めて、僕のエゴが出すぎたんです。で、ほぼほぼ僕の頭の中のままで作ったから、いざバンドで音を合わせてみると、僕のイメージと全然違ったんですよね。で、「どうしようか?」って言ってた時にツアーが中止になったんで。だから、あのアルバムのライヴができなくて悔しいというよりも、ライヴをしなかったアルバムってことで、音源のまま聴いてほしいな、みたいな部分もちょっとあるんですよ。

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▲Sacchan(B)

──では、『black hole』の続きではなくて、新しいアルバムを作ろうっていうモードに切り替わった感じですか?

千秋:毎回、アルバムというかたちを意識してないので、今回も“7曲入りのやつ”みたいなテンションですね。

──と言いますと?

千秋:これまで“音楽は自由だ”と思って自由を突き詰めた結果、自由じゃないものができてたんですよ。『TODAY』(2018年発表アルバム)も結局、そのはじまりなんですけど、2017年頃から2019年までの2年間くらいは、“俺らに合うのはなんだ?”とか“俺らはどういう方向性でいくんだ?”っていうジレンマだったり、いろんなものが混沌としてる中で作品を作っていたので。それが、今回はもう“シンプルに出てくるものを作ってみよう”と思ったんです。“このリフは昔の曲にありそうやからちょっとテンポ変えよう”って過去のものに引っ張られたり、“ライヴのここでこういう曲を入れたいからこういうテンポの曲を作ってみよう”みたいなことは考えずに、なんとなく感覚でできたものを作ろう、ただシンプルにいい曲を作ろうって。誰かと比べたり、流行りとかも考えずに作った音源です。

──『TODAY』と『black hole』で迷いとかも含めて楽曲になっていたところが削ぎ落とされて、今やりたい曲を作ってまとめて出すみたいなテンションが、まさに伝わってきました。

千秋:ずっと昔から存在してた曲もあったりするので、この作品のために作ったという感じでもないですし。2020年から2021年の“千秋ベスト7ソング”みたいな感じで、フルアルバムにこだわらずにこの7曲みたいな。そうしたら、偶然“虹って7色じゃね?”って。そういうのあんまり好きじゃないけど(笑)、そうなった感じです。

──コロナ禍で時間ができたから曲を作ったというわけでもなかったと?

千秋:全然作ってない(笑)。なんにもしてなかったですから。

Sacchan:それこそ去年の渋谷公会堂ライヴの前に、新曲が1曲あったり。そういう流れの中で、「7曲くらいの盤にしよう」みたいな話になっていった気がしますね。

千秋:結構前から、狂ったようにずっと僕が“RAINBOW”って言ってたんですよ。みんな、「RAINBOWって、どうしたん?」と冗談だと思ってたみたいですけど(笑)。

Sacchan:「RAINBOWっぽいバンド、事務所の先輩にいるけど大丈夫?」って。

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▲アルバム『RAINBOW』 初回限定盤 <レイ盤>

──たしかに(笑)。

千秋:なんかわからないんですけど、僕的にはもう完全に“RAINBOW”っだったんですよ。コロナ禍よりも前の『black hole』の制作途中くらいから、ちょっとイヤになってたところがあったんですよね。ブラックホールっていう下向きの感じじゃなくて、もっと上のほうを目指したかった。遠くに向けて作品を作りたくて、歌う時も、マイクじゃなくて、もっと遠くに向けたいという気持ちがあって。遠くっていえば空じゃないですか。でも、空は朝も夜も夕焼けもあるし、もっときれいな表現はないかなって思った時に、「虹やん!」みたいな。それがずっと漠然とあって、タイトルもそうしちゃえば、っていう流れです。

──Sacchan的にも『RAINBOW』っていうタイトルがしっくりと?

Sacchan:いや、まだしっくりきてないです。たぶんずっとしっくりとはこないんじゃないかな。どのアルバムでも、千秋の考えを理解しようという気持ちはあるんですけど、メンバーでは解決できないんですよ。たまにライヴのリハとかで軽く曲について話し合う時に、SORAくんが「“RAINBOW”だからこういうことじゃん」って言ったりするんですけど、華麗に否定されてるんで(笑)、難しいんだなあって。まあ、今の話で一個解決したのが、“RAINBOW”って、“七色”っていう意味合いなのか、それとも“虹”っていう物理的なものの意味合いなのか、どっちなんだろうなってずっと思ってたんですよ。それが今、“空”っていう背景が出てきたので、そっち寄りになりました。

千秋:いやいや、それは全然違うよ。まあ、捉え方は自由ですけど。

Sacchan:……またもとに戻りました(笑)。

◆インタビュー【2】へ

■“昔っぽい曲があって嬉しい”とか正直うざい
■ここ数年の議題は“どうやって前に進むか”

──“ストレートに楽曲を作った”っていう意味でも象徴的だなと思ったのは、1曲目の「デザートの楽しいマーチ」が“まず初めに僕が言いたいことは”から始まるんですよね。しかもメロディにも乗せずに言葉そのものを叩きつけるという。ここまで明確に意思表示したのには、どういう意図があったんでしょうか?

千秋:まず、“最近、僕のMCが長い”という空気を周りからふんわり感じてまして。ライヴでは言いたいことを準備しないで、思ったことをその場で言葉にしていくんですけど、そうすると相手に伝えるために結構喋れるんです。じゃあ、それを曲でやったらええやんっていう。だから、来年とか再来年、どういうことを思ってるかわからないですけど、現在俺はこう思っている、このバンドはこう思っているというもの。で、つれづれと歌詞を書いたらすごく長くなったので、1曲に収まるようにしようと思うと、こういう入れ方しかなかった。

──いわゆるポエトリーリーディング的といいますか。

千秋:ところが、これがなかなか難しいんです。この小節数にこの言葉を入れようと思いながら歌うわけですけど、言葉を速く詰め込みすぎたら小節終わりで変な間があくし、遅すぎたら次の小節にかぶっちゃうので、めちゃくちゃレコーディングに時間かかりました。いちばんかかったんじゃないかな?

──Sacchanはどう感じました?

Sacchan:今までのうちらのバンド的にはない雰囲気なので、普通におもしろいなと思いましたね。

──インパクトは強いですよ。この曲も含めて、全体的に激しいサウンドも多い印象ですが?

千秋:別に、そこには重点を置いてないです。トレーラーとかで公開した時に「昔っぽい曲があって嬉しい」とか、インタビューとかで「以前の感じが」っていう意見を聞いて、吐き気がしたというか。まあ、自由に言っていただいていいんですけど、正直そういうのはうざいです。

──俗に言う原点回帰、みたいな?

千秋:ああ、ヤバイっすね。いちばん嫌いなやつですね(笑)。そう言ってるやつと一緒に酒飲めないくらい。困った時は原点回帰とか言い出すの、ロクな奴いないですよ。

Sacchan:原点に戻ると、お客さんいなかったですからね(笑)。

千秋:ここ数年の議題はずっと、どうやって前に進むかっていうものなんですよ。たぶん、これから先もずっとそうなんでしょう。今の場所から、違う場所にどうやって引っ越していくか。音楽に関しては、常に新しいものを作らないと、出す意味がないじゃないですか。変わる必要はないっていうバンドも素晴らしいと思いますけど、僕らは変わりたいし、進まないといけないので。今現時点で、前に進むための──進めるかどうかわからないけど、その意志を持つ楽曲として、こういうサウンドだったっていうだけなんです。昔っぽいとか、そういうのはうざいですね。

──わかります(笑)。曲を作った時に千秋さんの中でアレンジが出来上がってるんですか?

Sacchan:曲によりけりですね。「あなたのそばにいる」は、ギターとかベースのフレーズがガラッと変わりましたし。

千秋:アレンジに関しては、曲を出した時点でもう自分の曲じゃない、曲がよくなればいいんじゃね?って考えにはなってます。でも、「ミザリィレインボウ」とか、「殺されちゃう」「カメレオン」「脳みそが腐る」あたりはほぼほぼ変わってないんじゃないですかね。

──ミディアムチューンの「ミザリィレインボウ」はスタジアムロックと言ってもいいような壮大さで。こういうアレンジが千秋さんの中から出てきたのは意外です。

千秋:最初はちょっと違って、もっとロック寄りで、ちょっと暗い、ライヴハウスっぽい感じだったんですよ。でも、野外のイメージはあったんです。僕的にはシャクに障るけど、この曲って新しいサウンドではないし、どこかで聴いたことのあるようなコード進行だし、耳心地がいい。でも、それでよくて。ずっと遠くのほう、強いていうなら海を越えてもいいくらいのシンプルさがほしかった。脱却じゃないですけど、今いる場所にずっとおっても仕方ないので、自分たちで進まないといけないんです。このバンドは、偶然宝くじが当たるようなことはもうない、コツコツとやるしかないんだと、僕ら自身気づいてると思うんですよ。さっき言った5〜6年前は、“宝くじに当たるんじゃね? なんかあるんじゃね?”って思ってたというか。その根拠のない自信を、僕らはちゃんと噛み砕いてきたバンドなので。

──こういう楽曲をつくることで、バンドのスケールを大きくしていこうっていうことですか?

千秋:いや、スケールを大きくしたいとかはないです。スケールが大きいって言われてしまうとそうかもしれないけど、僕ら的には背伸びしてるつもりもないし。僕らなりの、前への進み方。これが僕らの正しいやり方だって信じて歩くしかない。だから、売れるために考えるんじゃなくて、今、俺たちが人のために何ができるか、自分のために何ができるかっていうのを考えて作ったもの。そういうものって、将来的に失敗だったとしても、自分とまた噛み合うはずなんですよ。今までもたぶんそうで、これからもそうだし、みんなそうだと思うから。こう言ったらなんですけど、全曲ともライヴをやってるイメージでもなくて、歌自体を遠くへ向けて歌いたかった。目の前にファンの子がいようとも、メンバーがいようとも、誰も触れないところでやるべきなんじゃないかって。だから、今はマイクに向かうこともイライラするんですよ。これ要る?くらいの感じ。

──歌詞も、ほんとに広い視野で、広い世界を歌ってますよね。

千秋:まあ、言うのはタダですから。数々の方が同じことを言っていようが、僕はこう思うんですけどねっていう。だから、「ミザリィレインボウ」は、ライヴでどうやって、どういう感情になるのかっていうのがまだわからないです。バンドの羅針盤みたいな曲になるのかな。そのつもりで作ったわけじゃないですけど、そういう感じになっちゃったというのはあります。楽しみですね。

──明らかに一歩進んでるし、本当にいい曲が生まれましたね。

千秋:いい曲ですよね! でも、反応悪いんですよねえ。うーん……めっちゃいい曲だと思うんですけど。みんなちゃんと聴いてる?と思う所存です。世の中にはいろんな音楽があるじゃないですか。それはそれで人の役に立ってるかもしれないですけど、そいつらよりかは、100.5億倍くらいはいいと思う。最近、みんなうちのバンド好きになればいいのにねって思ってます(笑)。

◆インタビュー【3】へ
◆インタビュー【1】へ戻る

■不安のほうがよくないですか?
■緊張があるほうがいい

──拡がっていくのを期待したいですね。Sacchanは「ミザリィレインボウ」についていかがですか?

Sacchan:シンプルにいい曲ができたと思います。でも、次に待ってるのが「脳みそが腐る」なんですよ。“赦す”とか“愛す”って言ってたのに、めちゃくちゃ悪口言ってるやんって(笑)。

千秋:それはSacchanの視野が狭いんですよ。よく見てよリーダーと。“ごめんなさいって言え”ってことは、謝ったら赦すっていうことで。赦す気持ちがなかったら、“ごめんなさいって言え”って言わんやん。

Sacchan:はははは!

──たしかに(笑)。

千秋:そこが大事なところやのに、みんな過激な言葉だけに引っ張られるから。こんなに怒ってる人も、謝ったらワンチャン赦してくれるんだっていうメッセージ性が届かんのかな?みたいな。結構まわりからも「なんで次にこれなん?」「天邪鬼やな」って言われるんですけど、僕からしたら「はぁ?」って感じです。

──言い方が違うだけで、根底の気持ちは繋がっているという。

千秋:この「脳みそが腐る」の歌詞、めちゃくちゃ考えたんですよ。それこそ「ミザリィレインボウ」のほうが自然な感じでできたんです。「脳みそ問題」「脳みそくん。」って曲があったり、20代前半の自分の見つめ方っていうので、切り離せないのが“脳みそ”なんです。「脳みそくん。」の歌詞を見て、昔から考えは変わってないな、何を大事にするかは変わってないなと思ったんですけど、じゃあどうやって脳みそを育てていこうかっていうのが、ここ2年くらい大変だったんですよ。やっぱり、歌のアプローチもそうだし、人の考えが変わるには少なくとも2年は必要で。まあ、そういうところに引っ張られてしまったということです。

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▲DEZERT

──そしてリリース後、『RAINBOW』のツアーが始まるわけですが。ライヴが続くのは久しぶりですね。

千秋:だいぶ久しぶりです。ライヴをすることに関しては、気持ちはスッキリしてますね。キャパの半分くらいしか入れられないとか、僕の思ってるものとはどんどん違う方向にいってるんですけど、仕方ないことだし、進まなきゃいけない中でどう進むかって考えたら、ライヴをするしかない。まずは、自分らのために。ファンの子のためにじゃなくてね。だから、メンバーとの噛み合いのほうがわりと不安なんですよね。この2年間、もっと遠くに届けるためにはどうしたらいいんだろうっていうことを考えて、僕がそれをメンバーに押しつけてたことに気づいたんです。

──どういうことですか?

千秋:「もっとこういうリズムで」とか、「ビートから練習しないといけないんじゃない?」って言いながら、でもドラムはクリック聞いてるし、みたいなジレンマがあったんですけど、考えたらそれって強制することじゃないんですよね。そういうのがバンドだよっていう人もいますけど、だいたいそういうバンドって仲悪いじゃないですか。やるなら、仲良くやればいいじゃんっていう点で、僕は諦められたんですよ。最初に言ったとおり、『black hole』の最初3daysくらいで、俺のイメージしてる音じゃなかったからすごくイライラしたんですけど、“じゃあ、お前のやりたいことが最強なのか”って言われるとそんな自信もなかったし。それこそ「ミザリィレインボウ」の“違いを赦す”みたいに、おまえはおまえやもんな、俺とは違うもんなって。

──ポジティヴな諦めっていうことですね。

千秋:そうですね。たとえばSacchanがヒゲを生やしてることにも、俺はずっとクエスチョンマークだったし。SORAが急に髪を短く切って、ワンオクのバンドTシャツとか着始めて、おまえはどの位置にいきたいねん?って思うこともあるんですけど……人それぞれ違うから。ちょっと不安だけども、メンバーの違いを許して。たぶん、メンバーは僕のことを許してくれてるんで。そこをどう楽しむか、ですかね。それに、不安のほうがよくないですか? 緊張があるほうがいいっていうのはありつつ、かなり1本1本がシビアな感じになる気がします。

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▲DEZERT

──Sacchanも同じ心持ちで?

Sacchan:僕はいたって平常心です。

千秋:ほらね! こういうことですよ。

──ははは!

千秋:緊張したいって言ってるのに、いつも通りって。

Sacchan:不安じゃないとは言ってないですよ(笑)。平常心。不安なのは常日頃なので。

千秋:虹をかけようって言ってるんだから、その目標に向かって、みんなそれぞれやればいいんです。ダメなところはダメなようにやっていくだけです。僕は飽き性なので、こういうコンセプトでやりたいって言っても、だいたい1ヵ月で変わってしまうんですけど、『RAINBOW』っていうコンセプトはすごく気に入ってて。1年半くらい続いてるし、来年まで引っ張ってもいいんちゃうか?っていうくらいなんですよ。だって、野外でやらないと終われないでしょって思いません? 雨も降って、あわよくば「ミザリィレインボウ」をやる時に虹が出て、“奇跡を呼んだ”くらいのストーリーを持ちたいです。

Sacchan:虹のためには、セットリストのわりと早い段階に持ってこないと。日が暮れちゃうから(笑)。

千秋:虹がかかったらすぐやる、みたいに臨機応変に(笑)。っていうくらい、僕のイメージが『RAINBOW』のままなので、『RAINBOW』ブームがしばらく僕の中で続く気がしますね。不安だけど、楽しみです。

取材・文◎後藤寛子

■アルバム『RAINBOW』

2021年7月21日(水)リリース

【初回限定盤 <レイ盤> (CD2枚+DVD)】DCCL-238〜240 ¥5,500(税込)
▼初回限定盤特典
(1) 特典DVD付
(2) 特典CD付:3曲ステム音源(Dr,Ba,Gt,Vo)収録予定
(3) 初回盤仕様ジャケットデザイン
(4) トレーディングカードゲーム5枚入り(ランダム封入)
※トレーディングカードゲームの絵柄は選べません

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【通常盤 <ンボウ盤> (CD)】DCCL-241 ¥2,750(税込)
▼通常盤特典
・トレーディングカードゲーム1枚入り(初回プレスのみ。ランダム封入 ※トレーディングカードゲームの絵柄は選べません。トレーディングカードゲーム名は『DEZERTバトルカードvol.1〜はじまりの虹〜』[全20種類])
・7パターンのカラーフィルム入り(初回プレスのみ ※カラーフィルムの色が異なるだけで、ジャケット絵柄含めその他の仕様はすべて共通です。店頭・WEBに関わらず、ご予約時にはフィルムの色指定は出来ませんのでご了承ください)
※その他の詳細は、随時DEZERTオフィシャルサイトで告知

▼CD収録曲 ※初回限定盤/通常盤共通
1. デザートの楽しいマーチ
2. Your Song
3. カメレオン
4. あなたのそばにいる
5. 殺されちゃう
6. ミザリィレインボウ
7. 脳みそが腐る

■『RAINBOW』購入者店舗特典■
▼Amazon.co.jp
・初回限定盤 <レイ盤> (DCCL-238~240):初回限定盤メガジャケ[24cm x 24cm]
・通常盤 <ンボウ盤> (DCCL-241):通常盤メガジャケ[24cm x 24cm]
▼楽天ブックス
・初回限定盤 <レイ盤> (DCCL-238)/通常盤 <ンボウ盤> (DCCL-241):どちらか1枚購入でクリアファイル
▼littleHEARTS.
・初回限定盤 <レイ盤> (DCCL-238)/通常盤 <ンボウ盤> (DCCL-241):どちらか1枚購入でポストカードセット(個人 集合)
▼fiveStars
・初回限定盤 <レイ盤> (DCCL-238):メッセージCD 2L サイズフォトセット(個人絵柄)
・通常盤 <ンボウ盤> (DCCL-241):L サイズフォトセット(個人絵柄)
▼自主盤倶楽部
・初回限定盤 <レイ盤> (DCCL-238):アーティストフォト(個⼈セット)
・通常盤 <ンボウ盤> (DCCL-241):アーティストフォト(集合)
※特典はご予約優先、先着でのお渡しになります。発売日に商品をお買い求め頂いても終了している場合もございます。予め御了承下さい

■購入者特典サイン会『千秋のサイン会もひとりでできるもん!』■
7月31日(土)13:00~ 新潟GOLDEN PIGS RED STAGE ※対象店:タワーレコード 新潟店
8月01日(日)12:30~ 長野CLUB JUNK BOX ※対象店:タワーレコード 上田店
8月22日(日)13:00~ 岡山CRAZYMAMA KINGDOM ※対象店:タワーレコード アリオ倉敷店
※上記日程は各ライヴ会場にてサイン会を実施いたします。
8月21日(土)13:00~ 梅田CLUB QUATTRO ※対象店:タワーレコード 難波店
8月28日(土)13:00~ 浜松窓枠 ※対象店:浜松 Ash-LD'50
8月29日(日)12:30~ 名古屋ボトムライン ※対象店:タワーレコード 名古屋パルコ店
※上記日程は各イベント対象店イベントスペースにてサイン会を実施いたします。
※8月14日(土)埼玉・HEAVEN'S ROCK さいたま新都心 VJ-3および、8月15日(日) 千葉・柏 PALOOZAの両日はイベント実施の予定はございません。

■『RAINBOW』発売記念イベント サイン会/アコースティックライヴ
2021年8月9日(月・祝)
▼サイン会:タワーレコード渋谷店5F イベントスペース
集合時間:券面記載の集合時間にお集まりください
集合場所:5Fイベントスペース
開演時間:13:00 / 14:00
※フリー観覧・フリー入場はございません。「サイン会参加券」をお持ちの方のみがご参加いただけます
※一度にお集まりいただく人数を制限する為、集合時間を分けさせていただきます
▼アコースティックライヴ:タワーレコード渋谷店B1F CUTUP STUDIO
集合時間:18:00
集合場所:1F階段前
開演時間:18:30
※フリー観覧・フリー入場はございません。ご当選の方のみがご参加いただけます

■『RAINBOW』購入者特典イベント<オンライン密会をやってみっかい!?>
▼イベント内容
オンラインでDEZERTメンバーと二人きりで1分間の密会。
※メンバーの中から一人お選びいただけます。
▼応募方法
(1) 対象商品に封入されている、1つのシリアルナンバーにて1回応募できます。
※シリアルナンバーの再発行はいたしませんので大切に保管してください。
(2) 対象商品に封入されている記載の応募フォーム専用サイトにアクセスし、希望メンバーを選択し必要事項をご入力してください。後日、開催日時・参加方法詳細をご登録いただいたメールアドレスにご案内いたします。
※イベント時に本人確認を行います応募フォームに記載していただくログイン名は共通のものにしてください。もしログイン名が異なる場合はイベントに参加いただけません。
※専用URLの再発行はいたしませんので大切に保管してください。
(3) 参加日当日、指定時間に専用URLにアクセスし接続されるまで待機してください。順番にご案内させていただきます。
※30分区切りで皆様にお時間をご案内しておりますのでタイミングによっては、最長30分ほどお待ちいただく可能性がございます。あらかじめご了承ください。
(4) 接続されてから1分間メンバーと二人りきりで密会をお楽しみください。時間になりましたらスタッフが合図を出し接続を解除させていただきます。
▼対象商品
・【初回限定盤 <レイ盤>】DCCL-238〜240
・【通常盤 <ンボウ盤>】DCCL-241(初回プレス盤)

■<LIVE TOUR 2021 RAINBOW -カメレオンは空を見上げて笑えるか?->

7月23日(金・祝) 東京・Zepp Haneda
open17:00 / start18:00
(問)HOT STUFF PROMOTION 03-5720-9999
7月31日(土) 新潟・GOLDEN PIGS RED STAGE
open17:00 / start17:30
(問)FOB新潟 025-229-5000
8月1日(日) 長野・CLUB JUNK BOX
open16:00 / start16:45
(問)FOB新潟 025-229-5000
8月14日(土) 埼玉・HEAVEN'S ROCK さいたま新都心 VJ-3
open17:00 / start17:30
(問)HOT STUFF PROMOTION 03-5720-9999
8月15日(日) 千葉・柏PALOOZA
open17:00 / start17:30
(問)HOT STUFF PROMOTION 03-5720-9999
8月21日(土) 大阪・梅田CLUB QUATTRO
open17:00 / start17:30
(問)キョードーインフォメーション 0570-200-888
8月22日(日) 岡山・CRAZYMAMA KINGDOM
open17:00 / start17:30
(問)YUMEBANCHI 086-231-3531
8月28日(土) 静岡・浜松窓枠
open17:00 / start17:30
(問)サンデーフォークプロモーション静岡 054-284-9999
8月29日(日) 愛知・名古屋ボトムライン
open17:00 / start17:30
(問)サンデーフォークプロモーション 052-320-9100

▼チケット
・7月23日Zepp Haneda公演:前売¥6,000(税込/全席指定)
・7月31日新潟、8月1日長野、8月22日岡山、8月28日静岡、8月29日愛知:前売¥5,000(税込/立ち位置指定)
・8月14日埼玉、8月15日千葉、8月21日大阪:前売¥5,000(税込/全席指定)
※入場時ドリンク代別途必要
※営利目的の転売禁止・未就学児童入場不可
一般発売:7月3日(土)
※イープラスのみ販売、各公演お1人様2枚まで、スマチケのみ(分配可)、同行者登録有り

関連リンク

◆DEZERT オフィシャルサイト
◆DEZERT オフィシャルTwitter
◆DEZERT オフィシャルInstagram
◆DEZERT オフィシャルブログ
◆DEZERT オフィシャルYouTubeチャンネル
◆千秋 オフィシャルYouTubeチャンネル
◆SORA オフィシャルYouTubeチャンネル
◆Voicy「SORAの元気になるハナシ」

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