
エロール・スペンス(左)VSテレンス・クロフォードのポスタービジュアル
プロボクシングWBA、WBC、IBF世界ウエルター級統一王者のエロール・スペンス(33)=米国=と、WBOスーパー王者のテレンス・クロフォード(35)=米国=が、7月29日(日本時間30日)に米ネバダ州ラスベガスのTモバイル・アリーナで4団体王座統一戦を闘うと25日(同26日)、米興行大手プレミア・ボクシング・チャンピオンズが発表した。米国ではテレビ局のショータイムがペイ・パー・ビュー(PPV)で生放送する。
ファン待望のウエルター級頂上決戦がついに正式に決まった。スペンスは自身のインスタグラムで「ついにファンの望みをかなえる。今世紀最大の闘いになるだろう!」などとコメント。クロフォードも自身のインスタグラムに「大物を釣り上げるときだ。これ以上のおしゃべりはいらない」などと投稿した。
米スポーツ専門局ESPNによると、クロフォードとスペンスはそれぞれ1000万ドル(約14億円)のファイトマネーが保証されており、それにPPVの売り上げに応じた金額がプラスされる。敗者が試合後30日以内に行使できる再戦条項があるという。
スペンスは2012年夏のロンドン五輪に同級で出場して準々決勝敗退。同11月にプロデビューすると、17年5月にIBF王座、19年9月にWBC王座、昨年4月の前戦でWBAスーパー王座を獲得した。プロ戦績は28戦28勝(22KO)。圧倒的なパワーと強靱(きょうじん)なフィジカルを生かして闘う好戦的なサウスポーだ。勝てば井上尚弥(大橋)以来、史上10人目の4団体統一王者となる。
クロフォードは08年北京五輪出場を逃し、同3月にプロデビュー。14年3月にWBO世界ライト級王座、15年4月にWBO世界スーパーライト級王座を獲得。16年7月にWBC王座を、17年8月にWBA、IBF王座を統一し、史上3人目の4団体統一王者となった。18年6月にWBO世界ウエルター級王座を獲得し、世界3階級制覇を達成。昨年12月に6度目の防衛に成功した。プロ戦績は39戦39勝(30KO)。188センチの長いリーチを生かして変幻自在な闘い方ができるスイッチヒッターだ。勝てば史上初の2階級での4団体統一王者となる。