【公開中】映画『カモン カモン』人生は、先へ先へと進んでいく

【公開中】映画『カモン カモン』人生は、先へ先へと進んでいく

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  • 更新日:2022/05/15
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こんなにも優しさに包まれていくような映画は、久しぶりでした。

伯父と甥の関係ひいては人と人の関わりを描いた映画『カモン カモン』のご紹介。
突然はじまった伯父と甥との共同生活。互いに戸惑いながらも、人と人として向き合っていくうちに強固な絆を深めていくふたりの姿を描いたお話です。

子どもは大人が思っている以上に、多くのことを理解していて。子どもならではの発想、視点があります。その“声”は聴こうとしなければ雑音のように流れていってしまうけれど、耳をそばだててみるとたしかに聴こえてくる。そこには想いが詰まった“声”がたしかにあったんです。
大人も子どもも対等なひとりの人間だと思わされる、心が満たされていくたくさんのメッセージが詰まった映画でした。

ミルズ監督の子育て体験から生まれた傑作

大人と子どもの関係がテーマである本作の出発点は、ミルズ監督が自身の子どもを「お風呂に入れているとき」だったそうです。
これまで『人生はビギナーズ』では自身の父親との関係、『20センチュリー・ウーマン』では母親との関係がベースになった物語を描いてきたミルズ監督。
本作においても、父親になったミルズ監督の視点が詰め込まれていました。
「父親になったことで、これまでよりさらに遠い未来まで見つめるようになった」と語っているように、本作には世界や未来について実際に取材した子どもたちの“声”が取り込まれています。

戸惑いのなかスタートした共同生活

NYでラジオジャーナリストをしているジョニーは、LAに住む妹・ヴィヴが家を留守にする数日間、9歳の甥・ジェシーの面倒を見ることに。
子育てを経験したことがないジョニーにとって、ジェシーとの共同生活は驚きと発見の連続でした。

そして、それまで疎遠だったジョニーとヴィヴの兄妹は、ジェシーを介して関係を取り戻していきます。ジョニーはジェシーとの間に何かあるたびに、ヴィヴへ連絡するんです。「今日はこんなことがあった」「こういう時はどうすればいいのか」、そうやって試行錯誤してジェシーと関わっていきます。

ジョニーとジェシーの間で絆のようなものが芽生えはじめるのと同じくらいに、ジョニーとヴィヴの間のわだかまりも少しずつ溶けはじめるのでした。

人生は、先へ先へと進んでいく

ジョニーとジェシー、ジョニーとヴィヴが少しずつ心を通わせていく姿はとても感動的で、何度も見返したくなります。
そして、私は人生や未来に希望を見出せなくなったとき、ジェシーの「カモン、カモン」という言葉を思い出し、この先もずっと背中を押されることでしょう。

当たり前の日常が奇跡だと思える、そんな作品です。

映画『カモン カモン』は、4月22日から全国劇場にて公開中です。

【公開】 2022年(日本)

【キャスト・スタッフ】
監督・脚本:マイク・ミルズ
出演:ホアキン・フェニックス
ウッディー・ノーマン
ギャビー・ホフマン 他

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