文武両道ファイター後藤丈治「みんなの心に刺さる男に」目標は修斗世界王座

文武両道ファイター後藤丈治「みんなの心に刺さる男に」目標は修斗世界王座

  • 日刊スポーツ
  • 更新日:2022/01/15
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金網を背に左拳を突き出す後藤(撮影・永野高輔)

<寅イ 2022>

異色の道産子格闘家が、デビュー3年目のステップアップを図る。北大出身の総合格闘家、後藤丈治(25=TRIBE TOKYO MMA)は昨年、プロ修斗のバンタム級世界ランク入りを果たした。北大時代からプロのリングに上がり、修斗デビュー前に元環太平洋王者を倒すなど、注目を浴びる。文武両道のファイターは、修斗の世界王座を22年の目標に掲げ、自らに磨きをかける。

◇    ◇    ◇

北の最高学府が生んだ若き格闘家が、闘争本能を一気に爆発させる。後藤は、修斗デビュー2年目の昨年4月、初の世界ランク入り(現在8位)。9月にはバンタム級元環太平洋王者の石橋佳大(35)とも対戦した。1-2の判定負けも、1歩ずつステップを上がっている。勝負の3年目を迎え「1戦ごとに学ぶことがある。去年の経験を糧に次は世界の頂点を狙えるように」と意気込んだ。

札幌清田高1年時「むしゃくしゃしてサンドバッグをたたきたかった」と札幌市内の体育館のボクシング室を訪れた。隣で練習していた総合格闘技サークルにひかれ、それが縁で、高校3年間は札幌市内の“地下格闘技”と呼ばれる集まりで、バトルを繰り広げた。

高校3年で受験に失敗すると「浪人するなら北海道で1番の大学を目指したい」と、格闘技の練習を休止して勉強に没頭。北大経済学部に合格した。大学時代は札幌市内のキックボクシングジムで本格的に打撃系の練習を重ね、2年秋の17年にパンクラスデビュー。同年3戦全勝(2TKO)と、才能が開花し始めた。

18年12月に米山千隼(25)にTKO負けを喫したことが転機だった。「自分の度量や工夫だけでは超えられないものがある」と19年春、北大卒業と同時に東京へ拠点を移した。04年PRIDE男祭りでアンデウソン・シウバ(46)を破った“殺りくピラニア”こと長南亮(45)が代表を務めるTRIBE TOKYO MMAに加入し進化。20年4月、格闘イベント「Road to ONE」で、修斗のバンタム級元環太平洋王者、祖根寿麻(33)からフロントチョークで1ラウンド一本勝ちをおさめ、一気に注目を集めた。

格闘家であると同時に、人として突き詰めているものがある。「大衆受けしなくてもいい。格好つけていると言われても構わない。立川談志さんや矢沢永吉さんのように、みんなの心に刺される男になりたい」。ストイックに、わが道を歩み続ける。【永野高輔】

(おわり)

◆修斗 84年に、初代タイガーマスクとして人気を博した佐山聡によって、古代オリンピックで行われていたパンクラチオンの復興を旗印に、世界で最初に総合格闘技(ミックスドマーシャルアーツ)を競技化したもの。打撃と組み技の融合を理想とし、試合はリングまたはケージなどで行う。プロ修斗は世界ランキングの他に、環太平洋、米大陸、欧州の3地区のランキングを制定している。

◆後藤丈治(ごとう・じょうじ)1996年(平8)3月9日、札幌市生まれ。札幌清田高では柔道部。同高1年から札幌市内の格闘技サークルなどに参加。1年浪人の後、北大に進学。同大2年の16年10月、飯島重樹戦でパンクラスデビュー。19年に拠点を東京に移し、20年9月の藤井伸樹戦でプロ修斗デビュー。21年4月に修斗バンタム級世界ランク入り(現在8位)。パンクラス7勝3敗、プロ修斗2勝2敗。家族は両親と弟。172センチ、61キロ。得意技は左ストレート。

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