
シード打撃に登板した重田
ソフトバンクの育成5年目、重田倫明投手(26)が28日の北九州下関フェニックスとの4軍交流戦(タマスタ筑後)で実戦復帰する。3週間ほど前から右手中指の細菌感染症の疑いでリハビリ調整していた右腕は「準備万全で臨みたい」と意気込む。
27日はシート打撃に登板。同じリハビリ組で、ドラフト1位ルーキーのイヒネに30球を投げ「持っている球種は全て投げた。ある程度いい球を投げることができた」と手応えを口にする。
最速151キロを誇る重田は昨季、主に中継ぎとして2軍でチーム最多の44試合に登板し、7勝3敗4セーブ、防御率3・10。新型コロナ禍では、先発として緊急登板するなどフル稼働した。
【次ページ】東浜と一軒家の共同生活
自主トレでは東浜に弟子入り。体の使い方など技術的なことなど一軒家で共同生活をしてさまざまなことを話した。物事を突き詰めすぎてしまう重田に対して「(自分の)若い時に似ている。オンとオフが大事だ」と東助言をもらったという。
中継ぎから先発になった今季は、2軍で1試合3イニングを投げて1勝。ファーム非公式戦では8試合30回⅔で3勝1セーブ、防御率2・35。「調子は上がってきていた」と振り返る。
しかし、戦列を離れざるを得なかった。プロ5年目で初めてのリハビリ組。入院もした経験から、野球に取り組む幸せを痛感した。「今やれることを100%やるというきっかけにもなった」という。
実戦復帰に向けて「1軍で通用することができる一歩を踏める投球をしたい」と強調。精神的にたくましくなった右腕が、歩みを早める。
(浜口妙華)
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