
ロードレース世界選手権(MotoGP)にLCRホンダから参戦中の中上貴晶が、HRCと2024年の契約延長に合意したことが発表された。
中上は2018年にLCRホンダからMotoGPクラスに昇格し、今年でMotoGPクラス6年目となっている。
彼の契約は2023年が節目となっており、契約を延長できるかは日本のファンからも注目されていた。今季はホンダのマシンの戦闘力不足もあり、なかなか良い結果を残せていないことは、不安材料となっていた面がある。
ただ8月末に中上は「99.9%の可能性でチームに残る」とメディアに発言し、契約延長がほぼ決定していることを示唆していた。
そして彼とホンダにとっての母国戦となるMotoGP日本GPまで2週間を切った9月19日、HRCは中上との契約延長を発表。2024年も中上はLCRホンダでからMotoGPを戦うこととなった。
契約延長の発表に際し、中上は日本GPで少しでも上位でフィニッシュして、それを来シーズンへつなげられたらとコメントを寄せた。
またHRCの渡辺康治社長も、1日でも早くファンの期待に応えられるよう、ホンダとHRCが一丸となって現状を打破したいとコメントした。
■LCR Honda IDEMITSU 中上貴晶
「2024年も引き続き『LCR Honda IDEMITSU』からMotoGPに参戦できることになりました。ここまで大変厳しい状況が続いており納得がいく結果を残せておらず、応援いただいているファンの皆様に申し訳ない限りでしたが、この報告を皆様にできたことは、自分自身にとってもうれしい限りです。来週は日本GPが開催されますので、ファンの皆様のご声援をエネルギーに変え全力で挑みたいと思います。少しでも上位でフィニッシュし、それをきっかけに、来シーズンにつなげられたらと思っています。最後になりましたが、日頃よりサポートしていただいている出光興産株式会社様、ならびにホンダ様に改めて御礼を申し上げます」
■株式会社ホンダ・レーシング(HRC)代表取締役社長 渡辺康治
「最高峰のMotoGPクラスで、来シーズンも引き続き中上貴晶選手と共に戦えて、とてもうれしく思います。出光興産株式会社様をはじめとする、多くの皆様からのサポートに感謝申し上げます。今シーズンは、これまでにないほどの厳しいシーズンですが、このような状況においても、中上選手ならびにホンダを応援くださっているファンの皆様に、感謝の気持ちを伝えしたいと思っております。1日でも早くファンの皆様の期待に応えられるように、ホンダおよびHRCが一丸となり、現状を打破したいと思っています」
Motorsport Network.