
仙台放送
仙台のシンボル、帰還に向けて準備着々です。去年3月の地震で破損し、現在、都内の工場で修復が進められている、伊達政宗の騎馬像。1月25日、半年ぶりにその姿が公開されました。
記者リポート
「私は今、伊達政宗の真後ろにいます!こちらでは、内部が切り開かれて、足の先まで構造の確認が進んでいます」
25日、半年ぶりにその姿が公開された伊達政宗の騎馬像。去年7月から都内の工場で修復作業が進められています。青葉区の仙台城跡に設置されていた、この騎馬像は、県内で震度6強を観測した去年3月の地震で、左の前足と右の後ろ足にひびが入り傾いてしまいました。
専門の業者によって修復が行われていますが、設計図がないため足や腰の一部を切り開き、内部の奥深くまで構造を確認しながら作業が進められています。
さらに、足の部分に入っている騎馬像の骨となる「芯棒」をステンレスの角材に変えることで強度を高めるということです。
修復を行う会社 高橋裕二 取締役
「この像の場合は、仙台の東北全体のシンボル、ランドマークとしての大切さも兼ねている。これから設置するまで、丁寧にこの仕事を続けて、きちんとしたものを納めたい」
青葉区 公園課 鈴木江美子 課長
「3月の地震から約1年、現場になかったということで問い合わせや、像がないと寂しいという声もいただいておりましたので、1年という不在の中で、これから戻っていくので、ぜひ皆さん楽しみに待っていていただければ」
これまでに修復作業は全体の6割が終了していて、3月末にも元の設置場所である、仙台城跡に戻る予定です。