土地取引の目安となる地価の調査結果が発表され県全体は28年連続で下落しました。ただ、下げ幅は3年連続で縮小し、JR越後線に新たに設置される上所駅の付近は地価の上昇が続いています。
【写真を見る】新潟県全体は28年連続下落も下げ幅は3年連続で縮小「新駅開業予定効果で5.7%上昇のところも」23年地価調査
地価調査は県が毎年実施していて今年も県内530の地点の価格が調査されました。
県全体の変動率はマイナス0.9パーセントで28年連続の下落となりました。
ただ、用途別の変動率は住宅地と商業地で去年より0.1ポイント、工業地で0.2ポイント改善し、全体の下げ幅は3年連続で0.1ポイント縮小しました。
県は、「新型コロナウイルスの影響が緩和され経済活動が正常化し、需要が緩やかに回復しているのに加え、低金利による下支え効果もあったのではないか」と見ています。
一方、住宅地の中で地価が最も上昇したのは2年連続で
新潟市 中央区 上所上2丁目でした。
【記者リポート】「このあたりは分譲住宅が建てられ、ここ1年でアパートも建設されたりと発展傾向です。将来的な期待感の続いている地域でもあります」
変動率はプラス5.7パーセントで価格は、1平方メートルあたり11万1000円です。
付近には商業施設が多くあり生活利便性が高いと言われます。さらに大きな要因の一つが…
JR越後線の新潟駅と白山駅の間に整備される上所駅が最寄り駅となります。
新たに駅が設置されるのはJR新潟支社管内では2005年以来で再来年の春ごろの開業を予定しています。
付近の住民は…。
【70代】「上所駅の工事が始まってますけどね、その辺りからちょうど歩いて10分くらいのところ」
Q「上所駅は使う機会ありそうですか?」「そうですね」
【60代】「笹出線(幹線道路)がすぐそばにあるので食事とかもすぐ行けるから、とてもいいかなと思っています」
なお、価格が最も高かったのは、住宅地では新潟市 中央区 水道町2丁目。
商業地では、JR新潟駅前の新潟市 中央区 東大通1丁目でした。
今回、発表された地価は今後の土地取引の目安になります。