【猛烈な台風2号】台風直撃のグアムでアナウンサーが体験した恐怖の一夜【今後の進路に注意を】

【猛烈な台風2号】台風直撃のグアムでアナウンサーが体験した恐怖の一夜【今後の進路に注意を】

  • RKK熊本放送
  • 更新日:2023/05/26

気象庁によりますと26日午後6時現在、猛烈な台風2号はフィリピンの東の海上を時速25キロで西に進んでいます。

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来週はじめには沖縄の南に進み、動きが遅くなる見込みで沖縄地方では台風の影響が長く続くおそれがあります。

このあとの進路はまだ定まっていませんが、県内にも暖かく湿った空気が流れ込む見込みです。

来週は前線の影響も受けるため、くもりや雨の日が多くなり蒸し暑くなりそうです。

この台風2号が直撃したグアムに、たまたま旅行で訪れていたRKKのアナウンサーが台風上陸時の状況、そして被害の爪痕を目の当たりにしていました。

米満薫アナウンサー(RKK)のリポート

グアム 2023年5月24日 現地時間午後4時半 台風2号上陸

ゴーゴーという恐怖心を掻き立てるような音の強い風と、横殴りの雨。部屋の窓はガタガタガタと鳴き、樹々は大きくその体を揺らしていました。

午後から『COR1(非常事態準備宣言)※』が発表され、これは4段階の内の最上位のレベルとなり、「外出禁止」となりました。

※ COR(Condition Of Readiness)=(災害への)準備状況。4段階あり、数字が小さいほど災害の危険度が高く厳重な対策が必要となる。

ホテル内では多くの人がフロントに集まり、各々戸惑いやホテルの従業員に、これからどうなるのか、どうすればいいのかといった不安と疑問を投げかけていました。

午後からは部屋にこもり、白波が立ち、雨で白く曇った、昨日まではキラキラと輝いていた海を眺めていました。

夜になると台風2号はどんどん島に近付き、午後8時には窓から部屋の中に浸水。12階の部屋であるにも関わらず部屋の中央の床からも水が吹き出しました。

その激しい音と、猛烈な風によってホテルが揺れて眠れず、長い夜を過ごしました。

停電・断水で風呂にも入れず

5月25日 現地時間 朝 台風上陸2日目

朝になると少しは風が弱まったものの、そこに世界有数の観光地であり常夏の島・グアムの面影はありませんでした。

島全体で断水・停電が起き、幸いにもホテルの予備電源で電気は賄えていたものの、ホテルの貯水タンクはすぐに底をつき、人生で初めて濡れたタオルで体を拭いて、それを風呂の代わりとしました。

5月26日 台風通過

台風が上陸してから、2日後。

外出禁止令が解かれて、街に足を運ぶと、そこには自然の猛威による爪痕がまざまざと残っていました。

駐車場の車は強風でお互いにぶつかって壊れ、巨木は折れるのではなく、まさに根こそぎ持ち上がり、金網は紙のように引きちぎられていました。

街のスーパーには水や食料を求めて観光客が集まり、ホテルのフロントでは、飛ぶはずだった飛行機が欠航となり、行き場を失った人達であふれていました。

いまだ断水は続いていて、グアム空港は台風の被害により閉鎖。島内のホテル、民家は甚大な被害が出ています。まだしばらく日本に帰ることは叶わなさそうです。(RKK熊本放送アナウンサー 米満薫)

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