「敗因はこの私!!」天国か地獄か?『スラムダンク』監督たちの勝敗を分けた采配

「敗因はこの私!!」天国か地獄か?『スラムダンク』監督たちの勝敗を分けた采配

  • ふたまん+
  • 更新日:2023/01/26
No image

『SLAM DUNK』Blu-ray Collection VOL.1(TOEI COMPANY,LTD.(TOE)(D))

スポーツの世界では、監督の采配が勝敗を大きく左右することがよくある。試合を実際に行うのは選手だが、監督がベンチにいるときの心強さは、スポーツをしたことがある人なら誰もが感じたことがあるだろう。

関連:■流川でも仙道でもない!? 『SLAM DUNK』で大人になったら「モテ男必至の人物」3選

2022年12月3日から公開となった映画『THE FIRST SLAM DUNK』が大ヒットを記録しているが、漫画『SLAM DUNK』でも選手だけでなく監督がクローズアップされる瞬間がいくつも描かれていた。その中には、功を奏した作戦もあれば、残念ながら彼らのシナリオ通りにならなかった作戦もある。

漫画と実際のスポーツは違うかもしれないが、リアルな試合描写で日本のバスケ人口増加に大きな貢献を果たした同作。今回は『SLAM DUNK』の監督たちが見せた、勝敗を分けることになった作戦について振り返りたい。

■「陵南の選手たちは最高のプレイをした!!」

まずは、インターハイ出場の最後のイスをかけて激突した陵南高校と湘北高校の試合から。この試合は安西監督不在のもと行われたもので、陵南の選手たちと同じぐらい田岡監督が目立っていた試合でもあった。そして試合後半、陵南は田岡監督の指示を信じ、我慢の試合運びを続けることで、徐々に流れを引き寄せることに成功する。

ここで田岡監督は、湘北の不安要素として素人の桜木とベンチの層の薄さを挙げる。そして三井と交代でベンチ要員の木暮が入ると、池上に「赤木・流川にボールが渡ったら必ずWチームにいけ。木暮はある程度離しといていい!!」と指示を出す。また、軽視している桜木についても言及することはなかった。

しかしこの試合を決したのは、何度も陵南の攻撃を死守した桜木と、とどめの一撃となる3Pシュートを決めた木暮。田岡監督が湘北の穴と考えていた2人だった。

木暮が3Pを決める少し前、田岡監督の指示を忠実に守り、Wチームに向かおうとする池上が描かれた1コマがある。陵南の選手たちが田岡監督を信じていることがわかるワンシーンになっており、非常に心を打たれる演出といえる。

また選手たちがそうしたプレイをしたあとに描かれる、「敗因はこの私!!陵南の選手たちは最高のプレイをした!!」という田岡監督の言葉も非常に清々しい。自らの過ちを認め、選手を称えるこの姿勢にグッときた読者は多いだろう。

■「この試合で負けるなどとはみじんも思っていない」

インターハイ2回戦目で激突した全国覇者の山王工業と湘北。その前半、桜木をマッチアップしていた野辺が手首を痛めたことで、堂本監督は来年以降のチームづくりも視野に入れて、1年生の河田美紀男を投入。しかし、美紀男は将来を期待されているものの、まだゴール下で振り向いてシュートをすることしかできず、未熟な部分が多い選手だった。結果的に、桜木を成長させるだけでなく、前半を湘北リードで折り返すことにつながってしまった。

後半に入ってからはオールコートプレスを仕掛け、一時は20点差のリードを奪うことに成功するなど、堂本監督の作戦が当たっていた部分も大いにある。しかし、堂本監督をあらわす「この試合で負けるなどとはみじんも思っていない」というナレーションにもあるように、負ける可能性を一切考慮しなかった前半の采配が、たった1点差の敗北につながったことは否めないのかもしれない。

■「あと5秒あるぞ!! もう1本取れぇっ!!!」

インターハイ地区予選で湘北の前に立ちはだかったのが神奈川県の王者・海南大附属。翔陽が勝ちあがってくると予想していた高頭監督は、事前に湘北の情報を何も知らないと選手たちにあっけらかんと言ってのける。この時点で監督としてどうなんだろうと疑問に思った読者もいるかもしれないが、その手腕は確かなもの。宮益をマッチアップさせることで桜木の弱点をすぐに見抜き、安西監督からも「さすが高頭くん」といわれている。

だがそんな優れた判断力がある一方で、高頭監督の場合、相手に追いつかれると途端に不機嫌になってしまう残念なクセをもっている。この試合でも、流川の個人技により点差が縮まるにつれて苛立ちを隠すことができなくなり「あと5秒あるぞ!!もう1本取れぇっ!!!」と特別な作戦を立てるわけでもなく、選手たちを一喝。最終的に、同点に追いつかれるとその苛立ちは頂点に達し、愛用の扇子を真っ二つにへし折ってしまうのだった。

監督も選手も人間であるため、一喝によって選手たちに気合が入る場合もある。湘北戦では高頭監督の喝を受けた清田が、後半、流川を死守することにつながったため、功を奏したといえるのかもしれない。

■「藤真が出るしかない!!」

インターハイ地区予選で湘北を苦しめた翔陽。翔陽は強豪校でありながら監督がおらず、キャプテンである藤真が監督を兼任していた。そのため、藤真は試合の途中まで監督として指示を出し、ピンチを迎えた段階で出場するも、結局2点差で湘北に負けてしまったのだ。

ここで一つの疑問が挙げられる。試合を観戦していた田岡監督が「藤真が初めからプレイヤーに専念することができていたら…もしちゃんとした監督が翔陽にいたら…」と思ったように、もしも藤真が前半から出場していたら果たして試合の結果は異なっていたのか。たらればの話だが、多くの読者が一度は考えたことがある話ではないだろうか。

以上、『SLAM DUNK』の監督たちが見せた、勝敗を分けることになった作戦について紹介した。選手たちだけでなく、監督やベンチ要員たちも試合を戦っている。選手たちに目がいきがちではあるが、監督たちの采配に注目しながら試合を読み返してみるのも非常に面白い。さまざまな視点から、再度『SLAM DUNK』の試合を楽しんでみてはいかがだろうか。

■流川でも仙道でもない!? 『SLAM DUNK』で大人になったら「モテ男必至の人物」3選

あまみ

この記事をお届けした
グノシーの最新ニュース情報を、

でも最新ニュース情報をお届けしています。

外部リンク

  • このエントリーをはてなブックマークに追加