
感謝状を手にする(左から)目黒さんと橋本さん、平林署長
特殊詐欺被害を未然に防いだとして三崎警察署(平林貴志署長)は5月9日、セブン―イレブン三浦海岸店に勤める橋本茜さんと店長の目黒沢江さんに感謝状を贈った。
署によると4月25日午後2時30分ごろ、橋本さんは30万円分の電子マネーを購入するために来店した80代男性を接客した。手にしていたのは、印字された16桁の番号をスマートフォンで打ち込むと、音楽を聴けたり、映画を観れたりするアプリを入手できるギフトカード。違和感を覚えた橋本さんは購入理由を尋ねたところ、詐欺の可能性があると判断。目黒さんから署に連絡してもらい、電話料金未納名下の特殊詐欺被害を防いだ。
同署管内では今年に入って3件の特殊詐欺事件が発生。すべて事件や事故に対する示談金などを名目に金銭をだまし取る「オレオレ詐欺」で、被害総額は400万円。署は市と連携して無料通信アプリ「LINE」で注意喚起している。
「オーナーから積極的に声掛けするように言われていたのが役に立った」と橋本さん。平林署長は「コンビニや金融機関は被害を防ぐ最後の砦。勇気ある行動はありがたい」と称えた。
タウンニュース三浦版