赤いスカートをひらひらさせていた彼を見出した時、私の好きな人にしようと決めた

赤いスカートをひらひらさせていた彼を見出した時、私の好きな人にしようと決めた

  • かがみよかがみ
  • 更新日:2021/02/21
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今でも鮮明に覚えているその映像をどこで見たのかは全く覚えてはいないが、私が彼を最初に見出したとき、その男性は赤いスカートをひらひらさせ会場を走り回っていた。

たったそれだけの出来事が、私を10年間も支えてくれたらしい。

宿題を忘れて謝った私に先生は言った。「先生、家でキリン飼ってるんだ。信じてくれる?」

テレビ視聴禁止だった私は「好きな芸能人は?」の質問が苦手だった

「好きな芸能人は?」

学生のころ絶対と言っていいほど聞かれる、この質問が本当に苦手だった。

母の教育上、テレビを見ることが禁止されていたため、学校では、エンタメ全般、特に毎週話が進んでいくドラマの話題にはついていけなかったのだ。

アイドルの誰々がかっこいいとか、そういった類の話も。

そもそも、みんながなぜ画面の向こうにいる赤の他人に、いとも簡単に好意を持てるのかが理解できなかった。

顔を見て、演技を見て、それだけで人を好きになれる心情が分からないし、その俳優やタレントの何を見て好きと言っているのか、理由を聞いても本気で分からなかった。彼女たちの想像でしかないじゃないか。

びっくりすることに、相思相愛の彼氏だっているのに。

それはそれ、これはこれ?

こんなことを言う私は、偽善者?

私が間違っている?

ある人から言わせてみれば、推しとは、例えば、別腹スイーツらしい。

笑わせないでほしい。

偶然見つけた戦隊モノで俳優デビューした彼を好きな芸能人に設定

しかし中学3年生にもなれば、考えもだいぶ大人になり、ある程度の共感性が必要らしいぞ、という常識を手に入れた私が偶然出会ったのが、当時戦隊モノのレッド役で俳優デビューしたという彼だった。

刹那、この人だと思った。

「好きな芸能人は?」の質問には、なんとなくこの人と答えておけば、センスを問われることもないし、友達とも当たり障りない会話ができると思った私は、そう心に決めた。

すると案の定、まわりの友達が彼の最新出演作品情報などをこちらは聞いてもいないのに教えてくれるほどになり、彼のことを何も知らないまま、無事、私は“その俳優がを好きな子”になることができた。

私の好きな芸能人は彼で、彼を好きな人=私だ。

なんだ、人と合わせるってこんな簡単なことなんだ。

大学生になり気づけば自然と作品をチェックするほど好きな俳優さんに

大学生になり、1人暮らしを始めると、いままでを取り戻すかのように、衝動的に映像作品にハマった。そこでふと彼の出演作品を見てみようと思い立ったころには、彼はほとんどの作品で主演をはるような俳優になっていて、全ての出演作を見終わったとき、こんなにも素晴らしい俳優さんを私は…と、深く反省をする事態になった。

以前は勝手に利用してしまって、本当に申し訳ございませんでした。

なぜ、このエッセイを書いたのか。

最近その俳優さんの結婚報道を見て、更にこのテーマのエッセイ募集を見たときに、私の歴史の一幕が閉じたと感じたからだ。

今では、自然と彼の作品をチェックするようになっているくらい、本当に好きな俳優さんだと思う。

(断言しないあたりが、後遺症)

しかし、なぜ彼は赤いスカートをひらひらさせ会場を走り回っていたのか、

さらになぜ私はそこに惹かれたのか、多くの謎は残ったままだが。

いままで、10年間も私を支えてくださってありがとうございました。

松坂桃李さん、ご結婚おめでとうございます。

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ゆず

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