
発砲事件が起きた町田駅ビルの現場周辺に並んだ警察車両=26日午後、東京都町田市(飯田英男撮影)
26日午後7時40分ごろ、東京都町田市のJR町田駅に隣接する複合施設内の喫茶店で、「人が撃たれた」と110番通報があった。男性は店に入ってきた男に腕や腹などを複数回撃たれ、搬送先の病院で死亡が確認された。
捜査関係者によると、撃たれた男性は暴力団関係者とみられる。襲撃したのは男2人とみられ、近くに止めてあった白の乗用車で北西方向に逃走。その後、神奈川県内の警察署に、事件に関与した疑いのある男1人が出頭した。警視庁暴力団対策課などが確認を進めるとともに、残る人物の行方を追っている。
暴対課によると、男性は店内にいて銃撃を受け、店外に逃げ約20メートル離れた場所でさらに銃撃されたという。店や駅の利用客など周辺に被害はなかった。
捜査関係者によると、現場周辺には薬莢(やっきょう)が落ちているのも確認された。
暴対課によると、逃げた2人はいずれも50代とみられ、髪は短め、うち1人は灰色ジャケットに黒色ズボンにサングラス姿とみられ、もう1人は身長170センチくらいという。暴対課は警視庁町田署に捜査本部を設置し、殺人事件として詳しい経緯を調べている。
帰宅途中に付近を通りかかった男性会社員(48)は「人通りが多く、血を見たときは動転した。誰も介抱しておらず、言葉が出なかった」とし、近くの飲食店員の女性(39)は「パンッと高めの破裂音が1回して連絡通路から20人ぐらいが走って逃げていた」と振り返った。