オールモストブラックがショー 勅使河原蒼風と協業

オールモストブラックがショー 勅使河原蒼風と協業

  • 繊研plus
  • 更新日:2023/05/26

「オールモストブラック」(中嶋峻太)はこのほど、23年秋冬~24年春コレクションをショー形式で披露した。会場となったのは草月会館。この2シーズンにわたってコラボレーションした、いけばな草月流創始者の勅使河原蒼風ゆかりの場所を選んだ。

コレクションは黒を中心とした縦長のシルエット。コートやシャツに、カットアウトのディテールがジオメトリックに取り入れられ変化を作る。メタリックなオブジェやストリングスをアクセントにしたコートやシャツ、ややボリュームのあるMA-1といったアイテムが揃う。シンプルな縦長のラインの中で、シャツの背中には花のプリントが描かれる。

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オールモストブラック

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オールモストブラック

プロダクトクオリティーは決して低くはなく、服としては破綻していない。しかし、メンズクロージングのワードローブの狭い範囲のデザインが中心であるためか、どこかで見たようなデザインの既視感を持ってしまう。ラフ・シモンズのもとで2年働いた経験もあってなのか、デザインの取り入れ方や柄のこなし方がとても似ている。それは、このブランドにとって、長所にもなりうるがウィークポイントにもなりうる。かつて影響を受けたデザインから一歩突き抜けて、自分らしさに執着できるかが問われている。

(小笠原拓郎、写真=加茂ヒロユキ)

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