「いつ辞めてやろうか」芝居嫌いだった吉沢亮が大河ドラマ『青天を衝け』の主演を掴むまで

「いつ辞めてやろうか」芝居嫌いだった吉沢亮が大河ドラマ『青天を衝け』の主演を掴むまで

  • 文春オンライン
  • 更新日:2021/02/21

先週より放送が開始された大河ドラマ『青天を衝け』で主演を務めるのは、27歳の俳優・吉沢亮さん。

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「日本資本主義の父」と呼ばれるほどの辣腕実業家として知られる渋沢栄一の生涯を描くにあたり、彼が名を成す前の若々しい部分も丁寧に描きたい。そう考えた製作陣が、吉沢さんの瑞々しさ、そして高い演技力を見込んで主演に抜擢したという。

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©朝日フォトアーカイブ

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「大河ドラマ主演」の第一報を受けた日のことは、まるで昨日のことのように思い出すことができる。

「一昨年の夏のある日、家で一人でバラエティを観ながらお酒を飲んでいたら、突然マネージャーさんから電話がかかってきたんです。

『誰にも言えない話があるので家にお邪魔してもいいですか?』

こわっ、と思って。何かやらかしたかな、と。慌ててテレビを消して、『なんだ突然?』とドキドキしながら待っていました。家に着くなりマネージャーさんが鞄から資料を取り出して、『大河の主演決まりました』って。ビビりました。喜びが爆発、という前に、とにかく自分で務まるのか、作品が成立するのかという不安が襲ってきたのを覚えています」

「いつ辞めてやろうか」

2009年に母のすすめで受けたオーディションで特別賞を受賞して芸能界入り。映画『キングダム』で生い立ちや性格のまったく異なる二役を演じたこと、NHKの朝ドラ『なつぞら』で広瀬すず演じるヒロインの初恋の人・山田天陽役を演じ、“天陽ロス”なる言葉が生まれたことなど、その注目度の高さは今さら言うまでもない。

だが、デビュー当時は役者という仕事に対し、現在とはまったく異なる想いを抱いていたという。

「15歳でデビューした当初は『いつ辞めてやろうか』とずっと考えていました」

俳優を仕事にしていく“覚悟”

「最初は仕事という仕事もほとんどしていなくて、事務所でのお芝居のレッスンもすごく嫌でした。ものすごく理不尽に怒られるんです。何もわからないのに、『お前のこことここがだめだ』とか言われて、『どこですか、それ』みたいな(笑)。周りの友達は遊び惚けているなかで、『なんで俺だけこんなつらい思いしないといけないんだ』とずっと思っていました。

でも、20歳を過ぎた頃、それまで本当にくだらないことでゲラゲラ笑って遊んでいた高校の同級生たちが就活の話をするようになって、そこではじめて、『もしかして俺が今やっているのは仕事なのかな』と思ったんです。それまでは俳優を仕事にしていこうという明確な思いはまったくなく、ただヌルヌルと生きていたんですけど、『そうか、これは仕事だったのか。だったらちゃんとやらなきゃ』と意識が変わりました」

俳優として、「いつか出たい」と思いながらも遠い目標だった大河ドラマ。初出演にして主役という大役を担うものの、新型コロナの影響で撮影開始が大幅に遅れるなど、放送開始までの道のりは甘くなかった。

「『青天を衝け』は、これまでの大河ドラマとはずいぶん雰囲気のちがうものになると思います。今、この変化の瞬間に、観てくださる方々に勇気を与えられる作品にしたいと思っています」

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12年前のオーディション秘話や俳優人生の転機、昨年初挑戦したコメディミュージカルについてなど、6000字を超える吉沢亮さんへのインタビュー「渋沢栄一を生き抜く」全文、そして撮影の合間など日頃あまり見ることのできない顔を写した8ページグラビア「日本の顔」は、「文藝春秋」3月号および「文藝春秋digital」に掲載されている。

(「文藝春秋」編集部/文藝春秋 2021年3月号)

「文藝春秋」編集部

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