
山陰中央テレビ
米子市のシンボル、米子城跡は、樹木の伐採などをめぐって、整備のあり方について一部の市民から疑問の声が上がっています。
26日、米子市の伊木市長が現地を視察、整備の現状と今後について自ら説明しました。
大山や日本海、そして市街地、360度を一望できる絶景の城としても、全国から注目されている米子市のシンボル、米子城跡。
市は、歴史遺産としての魅力向上や史跡の保護などを目的に、2019年、整備計画をつくり、発掘調査や保存のための整備を進めています。
その一環で、市が、広い範囲で樹木を伐採したことをめぐり、環境保全や防災の面で、一部の市民から懸念の声が上がっていました。
これを受けて、伊木市長は26日、報道関係者とともに現地を訪れ、これまでの整備の状況と今後について自ら説明しました。
米子市 伊木市長:
「手続き自体はこれまでも適切だったと認識しているが、なぜここを切ったのかという批判をいただいたのは事実。我々の説明が十分ではなかったのは反省している」
伐採については、眺望の確保や史跡の保護が目的で、専門家の意見を聞き、文化庁の許可を得たうえで行ったと説明しました。
一方で、市民に対して、説明不足の部分があったことを認め、今後は、積極的に情報を提供していきたいと話しました。
米子市 伊木市長:
「米子市民にとって大きなシンボル。いろんな人々の思いが、適切にこれからの未来に反映されるように、整備計画を取りまとめて進めていきたい」
米子城跡では、今後も整備にともなって樹木の伐採が行われる予定で、市は、より多くの市民や観光客が訪れる、歴史的なランドマークを目指し、城山へ登る新しい道や三の丸広場の整備などを進めることにしています。