長らく愛されたSTUDIO COASTの移転先、YOKOHAMA COAST garage+はどんな場所?

長らく愛されたSTUDIO COASTの移転先、YOKOHAMA COAST garage+はどんな場所?

  • 音楽ナタリー
  • 更新日:2022/08/06

本日8月6日、神奈川・横浜にライブハウスYOKOHAMA COAST garage+がオープンした。

YOKOHAMA COAST garage+は1月末をもって閉店した東京・新木場のライブハウス、STUDIO COASTの移転先(参照:STUDIO COASTが横浜に移転し再オープン、駅から直結の隠れ家風ライブスペースに)。店舗は横浜駅みなみ東口直通の複合型体験エンタテインメント施設「アソビル」内の地下1階にあり、STUDIO COASTと同じくマザーエンタテイメントが運営している。音楽ナタリーではYOKOHAMA COAST garage+のオープンに合わせて、本店舗の事業責任者であるマザーエンタテイメントの片岡勇希氏にインタビュー。STUDIO COASTとの関連性やYOKOHAMA COAST garage+の魅力、今後の経営の展望について語ってもらった。

取材・文 / 酒匂里奈 撮影 / 大川晋児

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YOKOHAMA COAST garage+のメインステージ。

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新しい姿のCOASTを愛していただきたい

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──まずSTUDIO COASTの移転先がアソビルに決まった経緯を教えてください。

アソビルは2019年3月にオープンした施設です。2022年1月にSTUDIO COASTが閉館することが決まって、マザーエンタテイメントがなんとかSTUDIO COASTという場所を継承できないかと考えたときに、この施設を見つけて。そういう経緯があって、2021年12月までは別の会社がアソビルを運営していたのですが、今年の1月からはマザーエンタテイメントが運営を行っています。実は僕はその“別の会社”にいた人間なんです。マザーエンタテイメントの社長にアソビルの引き継ぎをしていたら、そのままYOKOHAMA COAST garage+の事業責任者として残ってくれないかと言っていただいて。

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──STUDIO COASTを継承していく、という部分についてはどのように考えていますか?

COASTという名前を引き継いで、店内にはSTUDIO COASTのシンボルのようになっていた真っ赤なオクタゴンスピーカーをオブジェとして飾っています。ほかにもSTUDIO COASTから音響や照明の機材を持ってきたり。ただ逆に言うと、継承した部分はそれくらいかもしれません。自分としては継承していきたいという思いもありながら、新しいCOASTを作っていきたいという思いもあるんです。内装もSTUDIO COASTとはだいぶ違いますし、STUDIO COASTのことを好きだった人がうちに来たときに、きっとギャップを感じると思うんですよね。「雰囲気違くない!?」と。僕らとしては、横浜という新天地で新たなCOASTを作っていきたい、新しい姿のCOASTを愛していただきたいと思っています。

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──なるほど。アソビルの地下1階は、YOKOHAMA COAST garage+になる前はどんなスペースだったのでしょう?

ビルがオープンした当初は駐車場で、2019年にそこを改装して、PITCH CLUBという名前のバーラウンジをオープンさせました。ときどきDJイベントを開催することもあったのですが、バー営業がメインだったので演者の方用の動線や控え室が整っていなくて。YOKOHAMA COAST garage+としてオープンするにあたって、ライブ営業メインの箱として振り切ろうということで方向性が定まり、そこからまた一気に改装していきました。YOKOHAMA COAST garage+にはメインステージとサブステージがあり、メインとサブで音が混ざらないようにチューニングしています。2つのステージをつなぐロビーフロアは、たくさんのソファや椅子があってくつろげるスペースになっています。メインステージやロビーフロア、バーカウンターに関してはPITCH CLUB時代とほぼ変わっていなくて、新たに施工したり、リフォームを行ったりしたのは演者の方用の裏動線部分や楽屋エリア、サブステージですね。キャパシティは、メインステージ、サブステージ、そしてロビーフロアも合わせてスタンディングで最大800名です。

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──改装時にこだわった部分はありますか?

演者の方の過ごしやすさですかね。サブステージ側の楽屋はカフェのようなかわいい空間になっていて、そこで写真を撮ってSNSで拡散してもらえるんじゃないかという狙いもあります(笑)。メインステージのほうに新たに作った楽屋は簡易的な作りなんですけど。あと改装前は演者の方とお客様が鉢合わせしてしまう作りだったんですが、リニューアル時に改善しました。

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人と人が出会う場に

──現在、全国で新型コロナウイルスの感染者数が増加し“第7波”が拡大していますが(取材は7月下旬に実施)、コロナ禍が続く中でライブハウスをオープンすることについてはどのように考えていますか?

僕がPITCH CLUBの責任者になったのが2019年で、「さあエンタテインメントで横浜を盛り上げていくぞ」と意気込んだ直後にコロナ禍に入って。なかなかやりたいことができず、思うように運営できない状態が2、3年続きました。そんなもやもやが残る状態で、運営がマザーエンタテイメントに代わることになったので、YOKOHAMA COAST garage+の事業責任者として残ってくれないかと言われて、自分としてはうれしかったです。こういう情勢下で新しくライブハウスをオープンするって挑戦ではあると思うんですけど、エンタメを途絶えさせてはいけないと強く思っています。外出機会も人と接する機会も少なくなることで、精神的にまいってしまう人もいると思うんですよね。そういった人のためにも、僕らが人と人とが出会う場を設けて、外へ出るきっかけ作りができればと思っています。もちろん感染対策はできる限りします。スタッフの健康管理、お客様に対しての検温とアルコール消毒、空気清浄器を置くなど。キャパシティの制限は、今後のコロナの状況を鑑みながら考えていこうと思います。

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──今後店舗を経営していくうえで、客層やターゲットについてはどのあたりを想定されていますか?

ネガティブに聞こえたら申し訳ないのですが、横浜エリアって昔からエリア外の人を寄せ付けないタイプの人が多いんです。よく言えば仲間意識が強いのですが、僕としては横浜の人たちはもちろん、横浜の外からもお客様がいらっしゃってほしい。そういう集客ができるようなライブやイベントを開催していきたいですね。

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──PITCH CLUBはもともとバー営業メインだったとのことですが、YOKOHAMA COAST garage+ではバー営業は実施しないのでしょうか?

基本はライブイベントをやる箱に変えようとは思っているんですが、ライブイベントがない日は自社イベントという形で飲み放題企画を実施していこうかと。7月14日にプレオープンしてから、ほぼ毎日この企画をやっています。アーティストやDJのパフォーマンスが観られるわけではなく、YOKOHAMA COAST garage+内でお酒が飲める、という内容ですが、まずはこの箱を知ってもらいたいので、しばらくは日曜日と月曜日以外は毎日続けていこうかなと。営業時間は19:00から24:00です。あとはこの自社イベントのときのみ、女性専用席を設けています。フードは持ち込みOKで、こちらではあえて用意していません。というのも、ビルの1階が飲食店街なので、そこでテイクアウトしてもらいたいという思いがあって。ビル全体を盛り上げていきたいですね。今は1階のテナントでごはんを食べたお客様の2軒目の店として需要が高まってきているので、今後はこの自社イベント目当ての人も増えるといいなと期待しています。

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──YOKOHAMA COAST garage+を、今後どういう店にしていきたいですか?

ライブ営業をメインにしたいとも思いつつ、お客様には多目的ホールと説明することも多いです。アーティストの方に出演していただくライブイベントももちろんやりたいですし、クラブイベントもやる。あとはウエディングパーティや法人様の宴会、学生のダンスイベントのショーケースみたいなものもやれたらいいなと。STUDIO COASTではやっていなかったことをYOKOHAMA COAST garage+ではやって、多くのお客様にいろんな使い方をしてもらいたいなと思っています。

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──最後に音楽ナタリーの読者に伝えたいことがあれば教えてください。

とにかく一度来てもらって、新しいCOASTを楽しんでもらいたいです!

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