【天皇賞・春】福永がワールドプレミアで父子制覇達成!洋一氏Vから45年...18度目挑戦でついに

【天皇賞・春】福永がワールドプレミアで父子制覇達成!洋一氏Vから45年...18度目挑戦でついに

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  • 更新日:2021/05/03

上半期の長距離王を決する「第163回天皇賞・春」が2日、27年ぶりに阪神競馬場3200メートルで行われ、3番人気ワールドプレミア(牡5=友道)が直線で1番人気ディープボンドをねじ伏せ、19年菊花賞以来のビッグタイトルをつかんだ。福永祐一(44)は完璧な立ち回りで父の洋一元騎手(76年エリモジョージ)との父子制覇を達成。18度目の挑戦で春の盾をつかむとともに8大競走完全制覇まで有馬記念を残すのみとなった。勝ち時計3分14秒7はコースレコードとなった。

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ゴール前、ディープボンドを捕らえ勝利するワールドプレミア(手前)(撮影・亀井 直樹)

27年ぶり、阪神での春の盾の直線は消耗戦となった。勝負どころの4角手前。ディープボンドもアリストテレスもワールドプレミアも、上位人気3頭の鞍上の手がしきりに動く。そこから抜け出したのは19年の菊花賞馬だった。馬体を寄せてプレッシャーをかけるアリストテレスを振り切る。左ムチでディープボンドに並ぶと福永はすかさず右ムチを打つ。これが決定打だった。残り100メートルで先頭。3/4馬身差、混戦に断を下した。

「強かった。(初騎乗でも)これまで一緒にレースをしてきたし調教にもまたがって特長をつかんでいた。全馬が死力を尽くしたいいレースだったと思う」。福永は新たな領域へと足を踏み入れた。そう思える完璧な誘導だった。スタートを決めて好位のインへ。目の前にはアリストテレス。シロニイを挟んで、その前にディープボンド。1、2番人気馬を視界に入れ続ける万全の位置だった。

1000メートル通過59秒8の締まった流れの中、折り合いもぴたり。絶妙だったのは2周目3コーナーからの動き。外からウインマリリンが上がりかけたところで微妙にスピードを上げて外に出し、進路を確保。そこから先はアリストテレス、ディープボンドを順番に料理して悠々とゴールに飛び込んだ。

福永は18度目の挑戦でついに天皇賞・春を初制覇。8大競走完全制覇へ、残すは有馬記念のみとなった。父・洋一氏も76年エリモジョージでこのレースを制しており、2例目となる父子制覇も達成した。父は「天才騎手」と呼ばれ、抜群の感性でレースを支配した。祐一は少し違う。騎乗馬とライバル、コースの特性を頭に叩き込み、理詰めで馬を誘導する。桜花賞では8番人気ファインルージュを3着に導いたが、この時は勝ち馬ソダシの直後で完璧に立ち回った。今回もそう。父とはタイプが異なるが、福永はまた一段、超一流への階段を上がった。

もちろん、ワールドプレミア自身もパワーアップしている。08年アドマイヤジュピタ以来、天皇賞・春2勝目の友道師は「日経賞(3着)の内容が良かったから楽しみの方が大きかった」と振り返った。「なかなか体がパンとしてこなかったが、ここに来て調教が存分にできるようになったからね」。今後はノーザンファームしがらきへ放牧。次走はその後に決まる。最近は牝馬の活躍が目立つが、この馬が牡馬復権の旗振り役となる。

◆ワールドプレミア 父ディープインパクト、母マンデラ(母の父アカテナンゴ)16年2月1日生まれ 牡5歳 栗東・友道康夫厩舎所属 馬主・大塚亮一氏 生産者・北海道安平町のノーザンファーム 戦績11戦4勝(重賞2勝目) 総獲得賞金4億5594万3000円。馬名の由来は映画における初めての公式の上映のこと。

▼76年4月29日天皇賞・春 福永洋一騎乗のエリモジョージは好スタートを切ると迷わずハナへ。気性が悪く「希代の癖馬」で知られたジョージだが、この日は鞍上との折り合いが抜群。後続が迫れそうで迫れない絶妙なペースを刻み、持ったまま直線を向くと、もがく後方勢を尻目にスイスイと加速。急追したロングホークを首差抑え、一度も先頭を譲らずゴール。12番人気の低評価を覆した。

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