
シリーズでお伝えする「未来をここから」。14日は、「ファッション」の未来です。服を着るだけでエコに貢献です。
使われなくなった廃棄タイヤです。これがリサイクルされ、あるものに変身します。タイヤを粉砕するなど加工していくと、出来上がったのはビーチサンダルです。
そんな驚きのリサイクル商品を作っているのが、都内に店舗を構えるファッションブランド「エコアルフ」です。ごみをリサイクルした洋服などを販売。様々なごみを素材として使用しています。
このジャケットや靴は、ペットボトルをあるものに変え、素材として使用しています。それが、「糸」なんです。
三陽商会「エコアルフ」企画課・下川雅敏課長:「ペットボトルをフレークという状態に粉砕して、それをチップというものに加工します。この状態から繊維に変えることができまして…」
さらに、このジャケットは、コーヒー豆のカスとリサイクルポリエステルを混ぜ合わせた特殊な生地でできています。
それにしてもなぜ、ごみをリサイクルした洋服などを作っているのでしょうか。その理由の一つが…。
三陽商会「エコアルフ」企画課・下川雅敏課長:「海底に沈んでいる海洋ごみを漁師と一緒に引き上げて、そこで出てくるプラスチックごみを製品に変えていく取り組みです」
海には毎年、約800万トンのプラスチックごみが流れ、約65万トンの漁網が海底にあると言われています。このファッションブランドでは、そうしたごみを新たな資源として活用。海洋汚染問題への対策に取り組んでいるのです。
三陽商会「エコアルフ」企画課・下川雅敏課長:「(海洋ごみを)製品に変えることによって事実を広く知って頂いたり、また製品に変えることで廃棄物の量を世界的に減らしていく」
着るだけで、エコ活動に参加できるというわけです。ブランドは今後、日本でも活動を広げる予定です。