◇セ・リーグ 巨人3―2ヤクルト(2022年8月6日 神宮)

<ヤ・巨>監督通算1200勝を達成し、ファンの拍手に帽子をとって応える原監督(撮影・河野 光希)
巨人は首位ヤクルトに逆転勝ちを収め、1カ月ぶりの3連勝&6カードぶり勝ち越し。原辰徳監督(64)は史上10人目となる通算1200勝(935敗87分け)を達成した。
プロ4年目で初勝利を目指した直江は4回まで1安打1失点と好投しながら5回にまさかの危険球退場。だが、緊急登板となった高木をはじめリリーフ陣が力投を見せると、前夜の同戦で15号ソロ、16号2ランを放っていたポランコが0―2で迎えた6回に起死回生の同点2ランを放ち、8回には犠飛で勝ち越し点を奪うなど全3打点を挙げた。昨季FA加入した3番手右腕・井納が移籍後初、DeNA時代の2020年9月18日巨人戦(横浜)以来687日ぶりとなるプロ51勝目。勝利目前の9回には2死一塁からウイニングボールになるはずの中飛を増田大がグラブの土手に当ててまさかの落球。2死一、三塁と相手にサヨナラの走者も出たが、5番手左腕・クロールが踏ん張った。
試合後、原監督との一問一答は以下の通り。
――9回3アウト取るまで何が起こるか分からない
「4アウトというのはね、点数はだいたい入るものだけど、よく頑張りましたね」
―クロール
「ええ」
――終わったかなと思って気持ちが切れたかもしれないが、抑えた
「ミスターがよく言っていたように“げたをはくまで”ってね。よくそれは僕はよく言われてね。しっかりと見届けようと見ていたらああいうことが起きたということ。よくカバーしましたね」
――直江も思わぬ形で降板。高木が
「京介も2イニング頑張ってくれた」
――高木の経験を買った
「そうですね。ああいう場面で動じないのは京介ぐらいだね」
――リリーフ陣もゼロで抑えて井納は移籍後初勝利
「そうですか。続けてくれるとね。彼への期待はかなり大きなものであるわけだから。こんなことで満足してほしくはないね」
――打線は8回に増田大を動かしてポランコの活躍
「非常に好きな球場のような感じがしますね」
――本人もボールがよく見えると
「そうですか。神宮の神様に守られているのかもしれないね」
――チーム一丸になっている
「いつでもそうなんですけどね」
――通算1200勝
「毎回毎回で申し訳ないけど、またあしたになればね、同じ心境の中で、朝を迎えてユニホームを着るでしょう」