
仙台放送
宮城県栗原市発注の業務をめぐる贈収賄事件で、収賄の罪に問われている市の元職員に対し、仙台地方裁判所は、執行猶予のついた有罪判決を言い渡しました。
判決を受けたのは、栗原市の元職員で、現在は農業の菅原一彦被告(63)です。判決によりますと、菅原被告は、2020年9月ごろ、市内の測量会社が受注した市の業務を下請けとして自ら作業を行い、その見返りにダウンジャケットなどおよそ50万円相当を受け取ったとされています。きょうの判決で、仙台地裁の大川隆男裁判長は、「職務権限を悪用した巧妙な犯行である」と指摘しました。そのうえで、「受け取った賄賂は多額であり、犯行により公務の公正性や社会の信頼は大きく損なわれた」とした一方で、前科がないことなどを踏まえ、懲役1年、執行猶予3年の判決を言い渡しました。