塚本晋也の監督作「ほかげ」が第36回東京国際映画祭ガラ・セレクション部門に正式出品され、アジアン・プレミア上映されることがわかった。

「ほかげ」新場面写真

終戦直後の闇市を舞台とする本作では、絶望と闇を抱えたまま混沌の中で生きる人々の姿が描かれる。趣里が戦争で家族を失い、焼け残った居酒屋で体を売って生きている女、森山未來が片腕の動かない謎の男、子役の塚尾桜雅が女と交流を深めていく戦争孤児を演じた。


2021年にスタートしたガラ・セレクション部門は世界の映画祭で注目された作品を中心に上映する部門で、過去には「イニシェリン島の精霊」「ホワイト・ノイズ」「フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊」「パワー・オブ・ザ・ドッグ」などが出品されてきた。塚本の作品が東京国際映画祭で上映されるのは、「野火」以来8年ぶり2度目となる。
「ほかげ」は11月25日より東京・ユーロスペースほか全国で順次公開。第36回東京国際映画祭は10月23日から11月1日にかけて東京都内各所で開催される。
※塚本晋也の塚は旧字体が正式表記
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