エアビーがIPO申請、「コロナ再拡大」の中でギリギリの選択

エアビーがIPO申請、「コロナ再拡大」の中でギリギリの選択

  • Forbes JAPAN
  • 更新日:2020/11/21
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民泊大手のエアビーアンドビーは11月16日、米ナスダック市場にIPO申請を行ったと発表した。サンフランシスコ本拠の同社の、今年9月までの損失額は7億ドル(約728億円)近くに及び、2019年の2倍以上に達していることが、米国証券取引委員会(SEC)への提出書類で判明した。

しかし、エアビーアンドビーの最終損益は今年4~6月期まで3四半期連続で赤字が続いた後、直近の7~9月期は2億1900万ドルの黒字に転換している。背景には、ここ最近の国内市場への注力が功を奏したことがあげられた。

ブルームバーグによると、エアビーアンドビーはナスダック市場への上場で、30億ドルの調達を目論んでおり、2020年の最大規模のIPOになる見通しだ。同社の9月末時点のホスト数は400万以上で、その86%以上が米国外だとされている。掲載中の宿泊場所やエクスペリエンスの件数は、740万件を突破しているという。

エアビーアンドビーは、2008年に現CEOのブライアン・チェスキーと、Nathan Blecharcyzk、Joe Gebbiaらによって設立された。Blecharcyzkは最高戦略責任者(CSO)と中国事業の会長を務めている。Gebbiaは最高プロダクト責任者を務めている。

パンデミックの初期に停止状態に陥った同社にとって、今回のIPOは大きな転機となりそうだ。今年4月に同社は、資金難に陥り、シルバーレイクやSix Street Capital から20億ドルを借り入れ、全社員の25%に相当する2000人をレイオフしていた。

エアビーアンドビーのIPOが成功した場合、セコイア・キャピタルやアンドリーセンホロウィッツらも巨大なリターンを得ることになる。

開示資料によると、エアビーアンドビーのCEOであるチェスキーは、発行株式の約15%を保有しており、BlecharczykとGebbiaらはそれぞれ13.5%を保有している。

今年4月時点のエアビーアンドビーの企業価値は260億ドルとされており、チェスキーの持ち株の推定価値は推定35億ドルで、残る2人の持ち株の価値はそれぞれ32億ドルだった。

エアビーアンドビーの初期出資元としては、セコイアやGreylockに加え、俳優のアシュトン・カッチャー、リンクトイン共同創業者のReid Hoffman、さらにジェフ・ベゾスなどが知られている。

損失の拡大にも関わらず、エアビーアンドビーの事業には回復の兆しが見られている。第3四半期の予約総額は前年同期比18.5%減だったが、これは第2四半期に記録した前年同期比75%マイナスという数値に比べると、大幅に改善していた。

しかし、パンデミックの第2波の到来でエアビーアンドビーは再び苦境に直面する見通しだ。「今年3月頃と同様に一部の地域では予約が減少している」と同社は述べている。

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