
緊急事態宣言で夜の営業時間が短くなった飲食店。苦境の打開策は「朝ごはん」です。
見ているだけで食欲をそそられる「焼き肉」。夜に皆で楽しくガッツリ食べるイメージがありますが、なんと“朝焼き肉”。時短要請によって夜での集客が難しく、去年8月から朝の開店に踏み切りました。
出社前に一人で“朝焼肉”を食べに来た女性は…。
女性客:「さくっと食べて、さくっと仕事に行く」
人気なのは朝限定のメニュー。安い価格でボリュームがあります。
店内には換気としての役割も持つ無煙ロースターのほか、注文はタッチパネルとなっていて、接触の機会を減らしています。
今回の時短要請で午後8時までの営業となり、客層も変化しています。今では客の2割が朝の時間帯に食事をしています。
変わって午前7時の東京・中野。のれんが掛けられたお店はラーメンです。
「上海麺館」では“朝ラーメン”を提供しています。豚骨の清湯(チンタン)スープに魚介の和だしのあっさりとした味が特徴です。元々、夜では締めのラーメンが人気でしたが。
上海麺館・寺脇浩美さん:「コロナ禍で夜の営業時短とかって都が要請したりするから結局営業時間が短くなる」「(Q.締めラーメンの客も減った?)もう全然、ほとんどいない」
夜が書き入れ時のラーメン店にとって、営業時間の短縮は痛手です。
しかし、朝ラーメンを始めたことによって新たな客層が入り、今回の試みを前向きに捉えています
上海麺館・寺脇浩美さん:「一つのチャレンジでしょうね。締めじゃなくて“スタートラーメン”」
緊急事態宣言で厳しさが増す飲食店。「朝」は新たな活路となるのでしょうか。