“恩人” が語るソフトバンク・柳田の実像「カッコつけない、偉ぶらない、手柄を主張しない」

“恩人” が語るソフトバンク・柳田の実像「カッコつけない、偉ぶらない、手柄を主張しない」

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  • 更新日:2022/01/15
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日本ハム・清宮(左)、ロッテ・安田(右)とともに自主トレを行っているソフトバンク・柳田(東スポWeb)

【取材の裏側 現場ノート】ソフトバンクの主砲・柳田悠岐外野手(33)が佐賀・嬉野市で行っている自主トレでの一コマ。志願参加しているロッテ・安田尚憲内野手(22)が柳田の隣に回って和やかなトークが始まると、安田とサンドイッチする形で日本ハム・清宮幸太郎内野手(22)が加わった。野球談議に華を咲かせるスリーショット。〝弟子〟たちからは遠慮なく質問が飛んだ。柳田の周りに自然と人が集まってくるのはいつものことだ。

仲間から愛され、慕われる。人を引きつけるのは昔からだった。「カッコつけない。偉ぶらない。手柄を主張しない。柳田の周りに仲間が寄ってくるのは、そういうところでしょうね」。そう語るのは、柳田の母校である広島経済大学で事務局長を務める岡田英幸さん。15年前、野球部の部長として体重68キロの「電信柱」と呼ばれた柳田少年をスカウトした人物で、今も柳田が人生の節目に必ず連絡を入れる恩人だ。

柳田はプロ入り後「球界の顔」となってからも学生時代からなじみのある地元の飲食店に通う。岡田さんは、学生や野球部員の保護者からこんな連絡をもらうことがあるという。「こないだ柳田さんにごちそうになったみたいです。ありがとうございました」。柳田は面識のない母校の学生のお代もこっそり済ませて店を出る。この類の話は、岡田さんがすべて人伝いに聞いた話だ。「そういう奴なんです。打った、活躍した以上にそれが私たちの一番の誇りです」。

いわゆる「ギータ語録」も人間性がにじみ出ている。ほのぼのとするトークに計算は一切ない。〝天然〟の珍ワードも多いが、いい意味でいつも出たとこ勝負だからだ。決して大口を叩かず、多くを語らない。ゆえに要所で発する言葉は重みがあり、人の心に響く。

今回の合同トレーニングでもギータ語録が飛び出した。安田、清宮の2人が覚醒のヒントをつかめばライバル球団を手助けすることにもなるが、柳田は泰然自若としていた。「(目の前で)打たれても自分が打てばいいんです。自分が打つために(刺激に変える)。大丈夫です」。2人の活躍が自軍を苦しめたとしても、それをはるかに上回る打棒を炸裂させると宣言した。誰一人として嫌な気持ちにならない、実に柳田らしい言葉だった。

今季から人生初のキャプテンに就任する。岡田さんは「柳田には困った時に手を差し伸べてくれる仲間がいるはずです。そういう生き方をしてきた人間だと思いますから」と心配はしていない。柳田の入団と同じタイミングで指導者となった藤本監督は、その気質を見抜いている。柳田を中心に仲間が結束し、チームが苦難を乗り越えていく絵が浮かんでいるはずだ。

野球少年がそのまま真っすぐ大きく育ったような稀有な男。周りを幸せにする理由が、柳田には確かにある。2月1日にお披露目される「C」マークの入ったユニホームを着て、グラウンドを駆け回る姿が待ち遠しい。(ソフトバンク担当・福田孝洋)

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