
プエルトリコを破り3連勝を飾り笑顔を見せる日本代表(撮影・吉澤敬太)
「バレーボール女子・W杯、日本代表3-0プエルトリコ代表」(19日、代々木第一体育館)
世界ランク8位の日本は、同19位のプエルトリコを3-0(25-23、25-21、25-13)で下して3連勝を決めた。ブラジル、トルコも無傷で3戦を消化しているが、セットを落としており、日本が単独首位に浮上した。グループ2位以上で24年パリ五輪切符を獲得できる。
中1日で迎えたプエルトリコ戦。序盤はは攻撃のリズムが悪く流れに乗れなかったが、井上愛里沙(日本協会)の強打、宮部や石川のサービスエースで粘り第1セットを奪った。
第2セットもトスのタイミングがくずれるなど、2-5で先行される展開。ここで途中出場したセッターの松井珠己(ユニライフ・マリンガ)がリズムを変えた。「声を出して雰囲気を作って、丁寧に(ボールを)上げた」と、司令塔としてうまく攻撃陣を生かして得点機会を演出。要所でツーアタックも光り、25-23で連取した。
勢いを取り戻した日本は林琴奈(JT)、古賀紗理那(NEC)らでプエルトリコを圧倒。25-13で3戦連続のストレート勝ちを決めた。両チーム最多の井上は「私の仕事は点数を取ること。スパイクに集中した。今日もストレートで勝つことができてよかった」とうなずき、真鍋監督は「今日の一戦は松井がムード、リズムを変えてくれた。トリッキーなトスが非常に効果的だった。ディフェンス、サーブもよかった。松井に尽きるかな」と大絶賛した。
20日はブルガリアと対戦する。指揮官は「最終的には勝敗(で順位が決まる)。一戦一戦ベストを尽くしていきたい」と気を引き締めた。