
中野市で4人が死亡した立てこもり事件で、青木政憲容疑者は警察の説得の結果、最後は本人が投降の意思を示したことがわかりました。
午前4時半過ぎに警察に身柄を確保された、中野市江部の青木政憲容疑者31歳。
長野県警は12時間にわたる立てこもりの間、電話などで説得にあたり、最後は青木容疑者が投降の意思を示したと記者会見で説明しました。
立てこもっている間、青木容疑者から特に要求はなく、県警は「内心は投降するまでわからなかった感じだ」としています。
青木容疑者が猟銃を持っていたため、現場では容疑者を刺激しないよう、また警察官の動きも悟られないよう夜間も照明を控え、銃弾の飛距離も考慮。県警は「近づくと危害を被るため警察官の配置は難しいところがあった。夜だったのでお互いによく見えない状況だったが、容疑者を見逃さないように神経を使った」としています。
そして夜が明けてきた午前4時半過ぎ、青木容疑者は玄関から出て、手を上にあげるなどして投降の意思を示し、警察が身柄を確保しました。
殺人の疑いで逮捕された青木容疑者は容疑を認めているということで、県警は今後、犯行の詳しい状況や動機などを解明していく方針です。