「やっぱりこの人と一緒じゃなきゃダメだな」 夫婦は毎朝の珈琲のような生活の一部

「やっぱりこの人と一緒じゃなきゃダメだな」 夫婦は毎朝の珈琲のような生活の一部

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  • 更新日:2022/11/25
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山口紀子さんと山口敏彦さん(撮影/写真映像部・上田泰世)

AERAの連載「はたらく夫婦カンケイ」では、ある共働き夫婦の出会いから結婚までの道のり、結婚後の家計や家事分担など、それぞれの視点から見た夫婦の関係を紹介します。AERA 2022年11月28日号では中華料理店・芙蓉亭で接客・経理を担当する山口紀子さん、同じく芙蓉亭で調理を担当する3代目店主・山口敏彦さん夫婦について取り上げました。

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妻37歳、夫38歳で結婚。猫と共に暮らす。

【出会いは?】イタリア・フィレンツェで。遊学中だった妻がアルバイトで入った飲食店で、夫は料理人として働いていた。

【結婚までの道のりは?】帰国後、イタリアで知り合った仲間で集まるうち、自然と付き合うように。3年経ち、夫が今の店の仕事に馴染んだ頃に結婚。

【家事や家計の分担は?】掃除などは妻、料理は夫。財布はいっしょ。

妻 山口紀子[51]芙蓉亭 接客・経理

やまぐち・のりこ◆1971年、愛知県名古屋市生まれ。専門学校でグラフィックデザインを学んだ後、イタリアへ遊学し2003年に帰国。08年に結婚し、夫と共に店を切り盛りする

24時間ずっと一緒にいても、もっとずっと一緒にいたいって思う。親子やきょうだい、友達の関係とも違う、まさに人生のパートナー。毎朝の珈琲のような生活の一部であり、「いないと、やぁよ!」みたいな存在です(笑)。運命だった。出会うべくして出会ったんだと思う。

絶対に隠し事をしない、というルールは自然とできたかな。やだなと思ったら「こう思うよ」と伝える。超能力者じゃないから、黙っていたら相手はわからない。私はもともと言うほうで、彼は必ず私の話を受け止め、「僕の意見はこうだよ」と言ってくれる。だから一緒にいてとにかくストレスがないんです。

たまには思い切り喧嘩もするし、常にいいときばかりじゃない。でも私は人と一緒に何かをやり遂げて感動するタイプだから、つらいことも楽しいことも二人で経験することに幸せを感じるし、そこに生きる意味があるのかなと。

仕事をしていて毎日すごく楽しい。お互いこれからも健康で笑って生きていこうね。

夫 山口敏彦[52]芙蓉亭 調理

やまぐち・としひこ◆1970年、千葉県市川市生まれ。高校を卒業後、四川飯店で12年働く。イタリア料理に魅せられ、現地で3年修業。帰国後は、伯父が創業して父親が引き継いだ中華料理店・芙蓉亭に加わる。3代目店主

僕も彼女もしんどい空気が苦手だから、そうならないよう彼女は「思ったことを伝えなきゃ」って思うし、僕はそれを聞いて頭で処理して、自分の考えを返す。その一連の流れがあるからムリがないし、ストレスが消える。イタリアで出会った二人だから、難しく考えないんです。自分に素直になって相手と向き合えば伝わるんですね。

二人で考えたものを形に表し、実を結んだときが楽しくてしょうがない。新メニューの試作や試食を繰り返し、こうしたほうがいい、ああしたほうがいいって考えて人気メニューになったときの「よっしゃ!」という感覚。そういうものを積み重ねてきて「やっぱりこの人と一緒じゃなきゃダメだな」って思います。

愛ってよくわからないけど、こういうことなんだと思う。

ほぼほぼずっと一緒にいて苦じゃないどころか逆に楽。今はまだ人生の前半戦。ここまでを見つめ直して後半戦につなげていければ、絶対もっと楽しくなる自信があります。これからもよろしく。

(構成・大塚玲子)

※AERA 2022年11月28日号

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