
ふげん使用済み燃料の搬出遅れる見通し 仏の輸送容器の設計変更により
廃炉作業が進む敦賀市のふげんの使用済み燃料について、文部科学省は26日、今年度から予定していたフランスへの搬出が遅れる見通しを示した。(5月26日)
文部科学省によると、ふげんの使用済み燃料を再処理するフランスの企業オラノ・リサイクル社が製造している燃料輸送容器で、設計の変更が必要となったことにより搬出に遅れが出るという。
来年パリ五輪が開催されることも影響する見込みで、当初は今年度から2026年度にかけて搬出する予定だったが、搬出開始時期は未定という。
ところでふげんの使用済み燃料の搬出をめぐっては、これまでも2度スケジュールを延期している。
櫻本副知事は「県民の不安にもつながり、もんじゅのナトリウムなどの搬出計画にも関わりかねない」と指摘した。
また敦賀市の米澤市長も「市民の信頼にも影響する。これまでも廃止措置に係る工程を変更していることを重く受け止めて欲しい」とコメントしている。