
【写真:Getty Images】
権田の加入はプラス材料でしかない
3/8発売『フットボール批評issue31』から一昨年、サンフレッチェ広島のGKコーチを務めた澤村公康が、GKを4つのタイプに分類し、J1全20クラブの陣容を一刀両断した「GKスカッド批評」を一部抜粋して公開する。[GKタイプ]オーソドックスタイプ→オ、シュートストップタイプ→シ、現代タイプ→現、万能タイプ→万、★は新加入(構成:吉沢康一)
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GKコーチ:アダウト
権田修一★(現)
大久保択生
永井堅梧★
現時点の日本代表レギュラーGK権田修一の加入は、今季の移籍市場で最も話題となりました。彼の持っている勝者のメンタリティをチームにどう還元できるのかという部分にも注目したいと思います。
昨年は梅田透吾(岡山)が17試合、西部洋平(富山)が1試合、ネトが1試合、大久保択生が15試合と4人のGKが出場しています。GK4人を起用した唯一のチームで、失点数の多さ、順位を含めてGKの補強は急務でした。それを踏まえてもシーズンを通して活躍が期待できる権田の加入はプラス材料しかありません。
もちろん、権田に求められるタスクは失点数を減らすだけではないと思います。ロティーナ新監督との相性は気になりますが、これまでいろいろなタイプの監督と仕事をしているので、問題なくやれるはずです。ロティーナ監督はチームを移ってもGKコーチを代えないため、今年も経験豊富で明るい、ブラジルから日本に帰化したアダウトGKコーチが健在です。
(構成:吉沢康一)
吉沢康一