
◆プロボクシング ▽フェザー級(57・1キロ以下)8回戦 藤田健児―ダニエル・ニコラス (6月3日、後楽園ホール)
アマ10冠のホープ・藤田健児(帝拳)が来月3日、プロ4戦目を迎える。7戦全勝(4KO)のダニエル・ニコラス(フィリピン)を相手に試合を完全支配してのKO勝利を宣言した。
一昨年3月のデビューから3連勝(2KO)。プロとして順調にステップアップしているが「デビュー戦から少しずつ上がってきてはいますが、高得点ではない。リスクを犯さず守りに入ったボクシングをしている」と自己採点は厳しい。持ち味はフットワークのスピード。アマ時代は常に100パーセントの状態で動いていたが、プロ仕様にモデルチェンジを試み手応えを得ている。
今回対戦するニコラスは粘り強いスタイルで無敗のレコードを誇る強豪。過去最強の相手には違いないが、相手の研究はさほどしていないという。「相手を甘く見ているとかではなく、今回のテーマは『自分自身を確立する』こと。やりたいことをやって自分のペースだけで試合を進めたい」。そして過去2つのKO勝利にも言及した。「2つともすっきり倒したKOじゃない。流れの中で倒してKOの感覚をしっかり覚えたい」アマ153勝の実力者は、自身に高いハードルを課してリングに上がる。