
真杉匠は栃木が誇る負けず嫌い男だ
富山競輪F2「全日本プロ選手権自転車競技大会記念競輪」は27日、開幕する。初日は10~12Rの優秀競走がメインで3着以内が28日(最終日)の「スーパープロピストレーサー賞」に進む。11Rでは関東の若武者・真杉匠(24=栃木)が人気を集める。
悔しい~~。栃木が誇る負けず嫌い男が、本領を発揮する。ジェラシーの矛先は山口拳矢(27=岐阜)だ。
「ダービー(平塚GⅠ日本選手権)を勝った後に連絡を取ったんですけど…、おめでとうって…ん、で、でも、悔しい~~」
期は2期違いになるが、山口が停学になったということもあって、本来は同期の2人だった。しかも「同部屋だったんですよ」。そんな間柄だけに「GⅡを地元(21年9月岐阜・共同通信社杯)で勝ったでしょ。あの時、オレはケガしてて病院で見たんです」と驚愕のGⅡ一発ツモに病室で目玉が飛び出たという。
そして、GⅠ決勝進出は真杉の方が先(21年5月京王閣・日本選手権)だったものの、結果を出したのは山口が先だった。悔しさを胸に、何としてもの思いで走った地元の宇都宮記念は見事にV――。
「準決に多く勝ち上がったのに、みんなが決勝進出に失敗して…。あの時はヤバかった」
気合で克服して決勝のイスを確保、優勝をものにしたのは底力のなせる業。「2年遅れなのに…」。あっという間に先を行くライバルを、懸命にひたすらに、嫉妬深く追いかけていく。
東スポWEB