「開いた口が塞がらない」は、“素晴らしくて驚いたとき”に使うのに適切な言葉?【間違って使われやすい日本語】

「開いた口が塞がらない」は、“素晴らしくて驚いたとき”に使うのに適切な言葉?【間違って使われやすい日本語】

  • mi-mollet(ミモレ)
  • 更新日:2023/05/26

いつも使っているはずの日本語なのに、勘違いして意味を捉えていて、恥ずかしい思いをしたことはありませんか? この連載では、そんな間違って使われやすい日本語を紹介していきます。

今回は、「開いた口が塞がらない」の意味。誤用されやすいこの言葉ですが、正しい意味は分かりますか?

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「開いた口が塞がらない」の正しい意味は、あきれてものが言えない様子のこと。

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あきれてものが言えないさまにいう。「あいた口が塞がらぬ」とも。
(広辞苑 第七版/岩波書店 より引用)※口が塞がらぬの形で掲載。

驚きあきれる様子。
(新明解国語辞典 第八版/三省堂 より引用)

江戸時代は「うっとりする」ときなどにも使われていたようですが、今ではあきれて何も言えないときに使うネガティブな表現です。

「開いた口が塞がらない」の正しい使い方と誤用例を例文で紹介 例文:3度も遅刻してくるなんて、開いた口が塞がらない。

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相手にあまりよい印象をもっていない場面で使う言葉です。

誤用例:学年で一番の成績なのに、さらに陸上の大会でも優勝しただなんて、開いた口が塞がらない。

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素晴らしい様子に驚いたときには使わないので、この場合は間違った使い方になります。

構成・文/高橋香奈子

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