フィロソフィーのダンス「明るいけど泣ける曲」良い意味で“キモい”収録曲も

フィロソフィーのダンス「明るいけど泣ける曲」良い意味で“キモい”収録曲も

  • ドワンゴジェイピーnews
  • 更新日:2021/11/25

奥津マリリ佐藤まりあ日向ハル十束おとはの個性豊かな4人からなる実力派アイドルグループ、フィロソフィーのダンスの4thシングル『サンフラワー』が、12月1日にリリースされる。

同曲は、福島県いわき市を舞台にフラガールを仕事に選んだ主人公・夏凪日羽(なつなぎ・ひわ)と同期の仲間たちの成長を描くオリジナルアニメ映画『フラ・フラダンス』で、グループ初となる映画主題歌に決定。11月24日公開のMVでは、実際のフラガールと共にステージに立ったメンバーが感涙必至のパフォーマンスを披露している。

そこで、今作の魅力やMV撮影の裏側を彼女たちに聞いた。

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──シングル発売おめでとうございます。今作は映画『フラ・フラダンス』の主題歌になっています。

奥津

信じられない気持ちでした。映画主題歌は初めてだったのでなかなか実感がわかなかったですね。曲をいただいた時の第一印象では、歌詞が私たちにピッタリだなと思っていたんです。

だけど試写で映画を拝見したら『フラ・フラダンス』の主人公たちにもすごくピッタリな歌詞になっているなと思いました。

私たちと彼女たちがこんなにも重なるんだなと、驚きました。奇跡の一曲だなと思います。

──『サンフラワー』について、それぞれが思うお気に入りポイントを教えてください。

日向

『フラ・フラダンス』は友情を大切にした映画なので、私たちもメンバーのことを思いながら大切に歌いました。

皆さんにも、大切な家族とか仲間とかを思い浮かべて聴いてほしいなと思います。

最初の「こんなに何もかも違う私たちが同じ夢 追いかけてるなんて不思議だね」という歌詞が、お気に入りです。

映画を観てなかったら「フィロソフィーのダンスのことじゃん」って思うような歌詞で、映画を観た後では不思議と「『フラ・フラダンス』のことじゃん」ってなる。

──フィロソフィーのダンスは「何もかも違う私たち」なんですね。

日向

そうですね。同じクラスにいたら絶対に仲良くなっていないような4人組というのは、結成当初からファンのみんなにも言われていました(笑)。

たしかに趣味もルーツも全然違うので、お互いを否定しないことを大事に仲良くやってきました。

──十束さん、奥津さんはこの曲についていかがですか。

十束

全体を通してとっても素敵なのですが、特にBメロがお気に入りです。「涙が出て 下を向いてしまう そんな日も 前じゃなくて 横なら向けた 君がずっと そこにいたから」というところが、仲間の大切さをリアルに描いている歌詞だな、と思うんです。

映画でも仲間の大切さが描かれているのですが、私たちもメンバーがいないと成り立たないような関係なので共感しました。

奥津

私はサビの「世界でいちばん眩しい今を 私は生きている」というフレーズが好きです。

映画を観ていると、夢に向かって頑張る姿ってすごく眩しいし尊いものなんだなと感じたんですが、そこでハッとしたんです。私たちも「世界でいちばん眩しい今を生きているんだ」って。日々必死に生きていると、自分で「今、尊い時間を生きている」と実感できることってなかなかないと思うんです。

だけど、映画の彼女たちと自分たちを重ねたら、改めて感じることができた。レコーディングの時には泣きそうになるくらいでしたね。

──『サンフラワー』の魅力、ここまで伺ってきましたが佐藤さんはどうでしょう。

佐藤

他の曲だとメンバーのみんなは曲ごとに誰かになりきって歌っているようなところがあるんですが、『サンフラワー』に関してはメンバーひとりひとりが等身大にまっすぐ歌っている気がします。

日向

たしかに。良い着眼点だなぁ。

佐藤

気付いちゃった(笑)。

キーが高いので、私たちの曲の中でも難しい歌だと思うんですが、その結果、みんなの明るく清々しい歌声を聴けるんですよね。明るいけど泣ける1曲だと思います。

──ありがとうございます。ところで、カップリングとして収録されている『二人のエクリチュール』は奥津さんがSHOWさんと共に作詞に参加されていますよね。

奥津

そうなんです。私の中では「こういうクリスマスだったらいいな」っていう、短編小説のようなストーリーがあったんです。

書くことになった時に、あんちゃん(佐藤)をイメージしたんですよ。「佐藤まりあが初めて恋人と過ごすクリスマス」みたいな。

「私があんちゃんの彼氏だったらどんなことをしてもらいたいかな?」って考えていきました。人目を盗んでチュってしてほしいな、とか。

それから、一番最後の「ひとつだけ言わせて」の後に、「大好き」とセリフが入っているんです。セリフが入るのはフィロソフィーのダンスでは初のことなんですが、もともとはセリフがなかったんですよね。

でもここでセリフを言えたらキモくていいなと思ったんですよ。あ、「キモい」っていうのは良い意味で。

──気持ち良いを縮めた「キモい」なんですね(笑)。

奥津

そうそう(笑)。だからこだわったポイントなんです。

──佐藤さんをイメージして書かれた歌詞ということですが、佐藤さんはどう感じました?

佐藤

最初、マリリが考えた歌詞のもとになった、短編小説くらいの妄想が文章で送られてきたんですよ。

それをSHOWさんが歌詞に整えていった感じなんですけど、元の小説が本当に読み応えがあって、めっちゃ面白かったんです。

日向

世に出したいよね。

佐藤

本当に皆さんに見ていただきたいくらいで、それを表現するっていうプレッシャーもありました。

私のレコーディングの時、マリリが「こんなふうに歌ってほしい」って事細かにディレクションしてくれたんです。「ここは私のことを思って歌って」とか。

日向

(良い意味で)キモいね。

佐藤

キモいディレクションをしてくれました(笑)。

クリスマスを好きな人と過ごすっていうシチュエーションは自分の中であまり想像できなかったんですが、マリリが細かく指示をしてくれたお陰で、いつも以上に感情を込めてかわいらしくアイドルっぽさ全開で歌えたので、楽しい1曲になりました。

──「ジョニーウォーカー」についてはいかがでしょうか?

日向

この曲は年上女子が年下男子に翻弄されてしまう、という曲です。

年上としてのプライドを崩したくないけど恋にのめり込んでいってしまう恥ずかしさのような感情をかわいく表現したいなと思っていました。

MVとレコーディングでは海外ミュージシャンの方と一緒に演奏したんですが、めちゃくちゃ緊張したけどすごく刺激的で勉強になりました。負けないように頑張って歌いました。

──収録曲の4曲、同じグループが歌っているとは思えないほど曲調の幅が広いですよね。

日向

土地も季節も本当に幅広い四曲ですよね(笑)。

私たちは、表題曲が決まったらバランスを見て他の曲を決めていくようにしているんです。毎回こだわって作っていますが、今回は特に色々な表情が見れる四曲かなと思います。

──カバー曲の『気分上々↑↑』も、そういう狙いのひとつですか?

日向

『気分上々↑↑』は、新たな層に私たちを知ってもらいたいという思いもありました。

奥津

カバー曲を決めるうえで、私たちが過去に聴いていて懐かしくなるような曲を候補に出してリストを作っていたんですよね。

『気分上々↑↑』は私たちが歌うとどうなるんだろうと思いましたが、思っていた以上にチルな仕上がりになりました。

──『サンフラワー』のお話に戻りますが、MVはハワイアンズでの撮影だったんですよね。本物のフラガールの方と同じステージに立っていらっしゃいました。

十束

東京と福島で距離も離れているのでお互い別々に練習して、フラガールの皆さんと実際に初めてお会いしたのは当日だったんです。

一緒に踊る前に、ハワイアンズで実際に行われているフラガールの皆さんのショーを見させて頂いたんですが、生で見るとさらに格好良くてプロフェッショナルだったので、その中に入らせていただくとことにすごく緊張しました。

普段のライブとはまた違う緊張感でしたね。

──実際のお客さんを前にパフォーマンスしていましたね。

私たちのファンの方というわけでなくて、当日ハワイアンズにいらした方にお声がけして観に来ていただきました。

とても緊張していたんですが、皆さんが温かく応援してくださったお陰で良いステージになりました、。

──パフォーマンス終了後、皆さんが涙を流していたのが印象的でした。

佐藤

幸せだったなと思ったんです。フラダンスは人を幸せにするためにあるダンスなんだなってすごく思いました。

私たちの1曲のために一生懸命準備してくださったフラガールの皆さんへの感謝の気持ちもあったし、当日いらした皆さんが温かく応援してくださったのもうれしかった。

それから事前に『フラ・フラダンス』を事前に観ていたこともあって、仲間がいるって素敵なことだなとか、素敵なステージに立たせてもらえることの喜びでぐちゃぐちゃになって、涙がワァーって出たんです。

──ありがとうございました。最後に改めてメッセージをお願いします。

佐藤

今回、ジャケットの写真が6年間の活動で初めての笑顔なんです。今まではクールなものが多かったんですよね。

私たちの、明るく前向きでハッピーな力を受け取っていただけたらうれしいなと思います。

これを聴いて、ぜひ映画を観てほしいし、ハワイアンズにもぜひ遊びに行ってほしいです。フィロソフィーのダンスは本当に様々な曲があるので、今回のシングルを機に私たちの過去の作品も併せて聴いていただければ、必ずお気に入りの1曲に出会えると思います。よろしくお願いします!

奥津

今回はメジャー4枚目のシングルで、制作を重ねてきたからこそ見えてきた人間味があるなと思っています。

曲ごとにいろんな私たちの面が見えるシングルになっているんじゃないかな。ただのアイドルソングとしてだけじゃなく、フィロソフィーのダンスってどんな人なのかな、ということも考えながら聴いていただけたらうれしいなと思います。

それから『フラ・フラダンス』は絶対に観てください!それから『サンフラワー』のMVも観て、実際に現地に行ってみてほしいです!

日向

夏かと思ったら冬になったり、ハワイアンズにいたかと思ったらLAにいたりと、シチュエーションも様々で、1枚のシングルの中でもとても聴きごたえのある内容になったと思います。

『気分上々↑↑』は、私たちはリアルタイムで原曲を聴いていましたが、今回初めて聴く人もいると思うんです。聴いてきた方には懐かしんでもらって、今回初めて聴く方には原曲と聴き比べてもらったりして楽しんでもらえるんじゃないかなと思います。

私たちのファンクラブに入っていただけますと、メンバーブログとかオフショット動画があるのでさらに“沼”にハマれるかと思うのでぜひ!(笑)

十束

『サンフラワー』は映画を観る前に聴くのと映画を観た後では印象が違うと思うんです。

普通に聴くとアイドルの曲という感じがすると思うんですけど、映画を観た後では震災から10年間頑張ってきた人たちの長い道のりを背負って立っているフラガールの皆さんや登場するキャラクターのみんなの気持ちが投影されて、より深い歌になると思うので、やっぱり劇場に足を運んでみてほしいと思います。

私たちを初めて知る方は、ひまわりを被った個性的な人たちだと思うかもしれないんですけど、本当に個性的です(笑)。他のアイドルさんにはないコミカルさと、ライブのパッションが私たちの良いところだと思っているので、ライブがある際はぜひ観に来ていただきたいなと思います!

取材・文・撮影:山田健史

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