
FIA F2選手権第6戦モナコの予選が、モンテカルロ市街地コースで行なわれ、プレマのフレデリック・ベスティがポールポジションを獲得した。
通常のレースでは30分の計時予選が行なわれるF2だが、モナコではコースが狭くブラインドコーナーも多いことから11台ずつの2グループに分かれて16分ずつ走行を実施。グループのトップとなったドライバーのタイムを比較し、速かった方がポールポジション。ポールシッターのいるグループが、日曜日のフィーチャーレースで奇数グリッドに並ぶことになる。
グループ分けは各チーム偶数のカーナンバーがグループA、奇数がグループBという振り分け。ランキング3番手につける岩佐歩夢(DAMS)はグループBに出走。ポイントリーダーのテオ・プルシェール(ARTグランプリ)、ランキング2番手のフレデリック・ベスティ(プレマ)もグループBでの走行となった。
まずはグループAの予選が行なわれたが、岩佐のチームメイトであるアーサー・ルクレールが最終コーナーのアントニー・ノーズでクラッシュ。残り時間6分を切ったところで、一度中断されることになった。
さらに各車が最後のアタックに臨んでいる最中、ユアン・ダルバラ(MPモータースポーツ)がミラボーの立ち上がりでクラッシュ。2度目の赤旗でグループAの予選は終了となった。
グループAでトップとなったのは、1分21秒231をマークしたヴィクトー・マルタンス(ARTグランプリ)。2番手にジャック・ドゥーハン(ヴィルトゥオーシ・レーシング)が続いた。
グループBの予選がスタートすると、各車入念にタイヤをウォームアップ。残り9分を切る頃から、1分21秒台のタイムが出され始めた。
その後も各車がタイムを更新し、少しずつタイムを上げていく。そんな中、岩佐はヌーベルシケインの入り口でガードレールに左フロントタイヤをヒット。しかし幸いダメージは大きくなく、そのままアタックを続けた。
各車、ラストアタックでさらなるタイムアップを目指したものの、クレメント・ノバラク(トライデント)がポルティエでスピンしクラッシュ。これで赤旗が出され、グループBも赤旗で予選を終えることになった。
グループBトップはベスティ。1分21秒053でマルタンスのタイムを上回り、ポールポジションを獲得した。
フリー走行ではトップだった岩佐は、ラストアタックでベスティと遜色ないペースでセクター1を駆け抜けていたものの、赤旗でタイムは出せず。グループ5番手となり、日曜日のフィーチャーレースは9番手からスタートすることになる。
一方、土曜日のスプリントレースはトップ10がリバースグリッドに並ぶため、岩佐はフロントロウ2番手からのスタートとなる。なお、スプリントレースのポールポジションはグループA5番手だったイザック・アジャー(ハイテック)となる。
Motorsport Network.