「アメリカの優良株に興味がある方」「費用はかからない」などのうその話で、山口県宇部市の男性(60代)が計3220万円をだまし取られたことが分かりました。
【写真を見る】被害額3220万円 スマホアプリで「仮想通貨の売買」→実は詐欺で会社員の男性が被害
県警によると、今年6月、男性がスマートフォンでネット記事を見ていたところ「投資を学びたい方」「アメリカの優良株に興味がある方」「費用はかからない」などという記事が表示されました。
興味を持った男性が記事に添付されていた投資会社のSNSアカウントを登録し、アンケートに回答すると、4000円分の電子マネーが送られてきました。
その後、男性はSNSアカウントを登録した投資会社のアドバイザーを名乗る者とSNSでやり取りし、仮想通貨の売買に投資することにして、指示に従って7月28日から先月8日までの間に7回にわたって1020万円を指定口座に振り込みました。
男性が入金し、投資会社のトレーダーを名乗る者の指示に従って操作すると、投資会社の専用アプリの男性のアカウント上で、売買によって利益が出ているかのような表示がされました。
その後「優良な仮想通貨が上場される」「抽選で購入金額が決まる」などと説明を受け、「当選しました」「200パーセントから600パーセントの範囲で価格上昇が予想される」などと連絡があったため、先月下旬に合わせて1200万円を再度、指定口座に振り込みました。
これまでの合わせて2220万円の投資によって、男性のアカウント上では、売買によってかなりの利益が出ているかのような表示がされていたため、男性が投資会社のアシスタントを名乗る者に「出金したい」と伝えると、「VIP会員になると平日ならいつでも出金できる」などと言われ、VIP会員になるための1000万円を指定口座に振り込みました。
しかしその後も出金できなかったため、詐欺被害に気づき、今月5日に警察に届け出ました。
男性は、投資会社のアドバイザーを名乗る者などとはSNSでのやり取りのみで、電話などはしていないということです。
警察は「インターネット上で簡単に投資ができるという誘いは、詐欺の可能性が高い」「取引相手が実在する会社か事前に確認を」と注意を呼びかけています。