鷹・千賀“サッポロ奪三振ショー”の理由 よみがえった「甲斐泣かせ」のお化けフォーク

鷹・千賀“サッポロ奪三振ショー”の理由 よみがえった「甲斐泣かせ」のお化けフォーク

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  • 更新日:2022/05/14
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1000投球回をクリアし記念のプレートを受け取る千賀(東スポWeb)

試合には負けたが、その投球は圧倒的だった。ソフトバンクの千賀滉大投手(29)が13日の日本ハム戦(札幌ドーム)で8回1失点に抑えながら完投負け。自己最多タイの14三振を奪う力投だった。この日は5回を投げ終えたところで1000投球回をクリア。節目の試合で、代名詞の奪三振ショーを繰り広げた。

初回、清宮の打席で自己最速164キロをマーク。話題はそこに向きがちだが、伝家の宝刀・フォークが完全復活したことは、それ以上のインパクトがあった。14三振のうち11個は「お化けフォーク」で奪ったもの。3回先頭・高浜を空振り三振に斬った球は、名手・甲斐が珍しくつかみ損ねた。元ヘッドコーチの達川光男氏は、かつてこんな証言をしたことがあった。「甲斐は千賀のフォークはワンバンする方が捕りやすいと言うとった。ノーバンだとどっちに曲がるか分からんと。ワンバンを防ぐのもすごいが、千賀のフォークを全部受け止められるのは大げさじゃなく甲斐だけ」。地面すれすれに揺れながらストンと落ちる魔球――。まさに女房泣かせのフォークが思う存分にサク裂したゲームだった。

この試合で通算1003回、1158三振で奪三振率は10・39。「1000イニング以上」の投手では、こちらもフォークが代名詞だった野茂英雄(近鉄)の10・31をしのいで「歴代1位」の勲章を手にした。

オフから新フォームに挑戦。上半身も下半身も使い方は変わっている。シンカーのような変化をする新球「スプリーム」を習得して、真っすぐの威力は増大。一方でエースは春先から「フォークの精度がもう少しなんです」と語っていたが、札幌で魔球は完全によみがえった。

試合は相手エース・伊藤の快投と万波の殊勲打に屈した形。圧倒的投球を見せても勝てないところが野球の奥深さだった。試合後「1000イニングまで来れるとは思わなかった。(甲斐)拓也が多いですけど、リードしてくれた捕手の方々、使ってくれた監督、コーチに感謝したい」と語った千賀。札幌で魅せた「奪三振ショー」は、今後のさらなるキャリアアップを予感させるパフォーマンスだった。

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