眞子さま問題、「令和流」オンライン公務...天皇陛下は誕生日に何を語るのか

眞子さま問題、「令和流」オンライン公務...天皇陛下は誕生日に何を語るのか

  • AERA dot.
  • 更新日:2021/02/22
No image

オンライン公務中の天皇陛下と雅子さま(C)朝日新聞社

2月23日に61歳の誕生日を迎える天皇陛下。コロナ禍で、「令和流」の全国オンライン公務で雅子さまとともに奮闘する。誕生日会見では何を語るのか。そして姪である眞子さまと小室圭さんの結婚問題への言及はあるのか。

【写真】3月に金銭問題について小室さんから説明はあるのか?

*  *  *

2月19日、天皇陛下の61歳の誕生日にむけた会見が行われ、陛下はおだやかな表情で会見にのぞんだ。

コロナ禍で皇室の公務が制限されるなか、この会見が注目されたのにはもうひとつ理由があった。

陛下や皇族方の会見では通常、記者が事前に質問案を提出する。今回は、そのなかに眞子さまと小室圭さんの結婚問題に関する質問案があったとされており、陛下がどう答えるのかとマスコミの注目が集まっていた。

「天皇陛下のお立場とすれば、眞子さまの結婚問題は、弟である『皇嗣家の問題』であり、伯父である陛下が、公の場で何かおっしゃるような内容ではなかった」(宮内庁関係者)

しかし眞子さまは、昨年11月に公表した「お気持ち」のなかで、

<天皇皇后両陛下と上皇上皇后両陛下が私の気持ちを尊重して静かにお見守りくださっていることに、深く感謝申し上げております>

と、両陛下と上皇ご夫妻の名前を出した。また、宮内庁の西村泰彦長官は会見の場で、小室さんと小室さんの代理人弁護士に、金銭トラブルのこれまでのいきさつについて説明責任を果たすよう求めている。

これによって眞子さまの結婚問題は、両陛下と宮内庁が関与する問題であるとの認識が醸成され、陛下への質問に眞子さまの問題を組み込んでもおかしな話ではなくなったわけだ。眞子さまの問題への陛下の言及の有無は、2月23日の誕生日に公表される。

また、西村長官が小室さんと弁護士に求めた説明は一向になされる気配がない。

「西村長官は、会見前に小室さんの弁護士を宮内庁に呼び出して金銭問題について話をしており、小室さん側の動きをしっかりとコントロールしていると思われます。2年前のように、『解決済み』というファクスを、好き勝手に送って終わりということはできない」(皇室ジャーナリスト)

延期になった歌会始など皇室の新年行事を3月に終えたあとのタイミングに、説明がなされるとみられている。

そして天皇誕生日の会見のメインとなったのは、令和の皇室の象徴とも言える、コロナ禍によるオンライン公務である。

東日本大震災10年のタイミングで予定されていた、2月16日のオンライン公務は、宮城、福島両県で震度6強を観測した地震で当面見合わせとなったが、これまで数多くのオンライン公務を積み上げてきた。

2月12日の夜には、世界の水をめぐる衛生問題について話し合う国際的な会合が、オンラインを活用して開かれ、天皇、皇后両陛下も出席した。

陛下が皇太子時代の2004年から10年余り活動した国連の「水と衛生に関する諮問委員会」の元委員ら30人余りが、安全な飲み水の確保などについて話し合ったものだ。

会合は非公開。陛下と同時期に議長を務めたオランダのウィレム・アレキサンダー国王も出席。陛下は特別来賓として流暢な英語で、

「私たちは水問題の解決に向け、連携し結束していく必要があります」

とスピーチした。

陛下の皇太子時代から水問題の相談役を務めていた尾田栄章さんも、会合に出席していた。

「陛下も雅子さまも、いきいきとした表情をしておられた」

両陛下とともに、会合に同席していた政策研究大学院大の廣木謙三教授もこう話す。

「議論好きなメンバーが集まったこともあり、陛下が発言なさる機会は多くありませんでした。しかし、他の出席者のスピーチが始まる前から、陛下も雅子さまも、ペンを手にとり、熱心にメモをなさっていました」

昭和や平成の時代、天皇は人前でメモをとる姿を見せなかった。

昭和天皇の理髪師は、理髪のさなか、昭和天皇が目を閉じて、ずっと言葉を反芻する様子を目にしている。相手の話を全身に刻み付けるように記憶する作業であったのだろう。

令和の天皇は、皇太子時代から海外の訪問先の住民や海外の首相と一緒に携帯電話の写メに写り、SNSにアップされるなど、「皇族のあるべき枠」を自然体で超えてきた。

「令和流」がじわりじわりと表に出てきた印象だ。今回の会合は、水・衛生供給をどう進めるかなど、専門的な内容を含んでおり、廣木教授は、事前に会合に向けた両陛下への説明役を担当した。

「このところは、どうなっているのですか」

「それは興味深いです。よくそこまで調べて進んでいますね」

水問題の研究者である陛下は、調査や情報収集の苦労や分析の成果などをよく理解していた。研究者の苦労を認めたうえで、国境を超えて問題に取り組むべき姿勢を見せていたという。

天皇のお言葉で「国民」と呼びかけずに、国籍の垣根を取り払い、「みなさん」と呼びかけるのも、令和流だ。

廣木教授も国境や国籍を意識しない、陛下の視点を強く感じている。

「講演などでは、日本はもちろん、世界各地で起きた災害などに言及し、被害を受けた人びとへの言葉をお忘れになりません。学生時代の運河の研究から始まり、水による災害や、貧しい国では、水をくむ役目を担う子どもや女性が教育や仕事の機会を奪われることなど水に関わる社会の問題まで捉えておられます」

登山に例えるならば、山の峰をひとつ越えると次の峰を見つけるように、天皇は研究が進むたびに新たな課題を見つめる視点を広げてきたと話す。

両陛下が積み上げつつある公務も、人びとの心に根づきはじめた。

両陛下は昨年7月に、経済的に困窮する家庭や子どもを支援する団体の代表と面会した。困窮する子どもや家庭を支援する「あすのば」代表理事の小河光治さんは、「両陛下との面会が報道されたことで、困っている子どもや家庭からのアクセスが増えました」と話す。

「キッズドア」理事長の渡辺由美子さんは、「オンラインで英語を学ぶ子どもたちからの感謝の言葉をオンラインで両陛下に届けることができないかと、準備しているところです」。

令和の皇室は、どのような姿を見せていくのか。(本誌・永井貴子)

※週刊朝日  2021年3月5日号

永井貴子

この記事をお届けした
グノシーの最新ニュース情報を、

でも最新ニュース情報をお届けしています。

外部リンク

  • このエントリーをはてなブックマークに追加