日本人初のトライアル世界王者“フジガス”藤波貴久が2021年シーズン限りでの引退を発表

日本人初のトライアル世界王者“フジガス”藤波貴久が2021年シーズン限りでの引退を発表

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  • 更新日:2021/09/15
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9月15日、ホンダはホンダ・レーシング(HRC)の契約ライダーで、2004年に日本人として初めてFIMトライアル世界選手権のチャンピオンを獲得したレプソル・ホンダ・チームの藤波貴久が、2021年シーズン限りで引退すると発表した。世界選手権での26年間のキャリアに終止符をうつ。

藤波は1980年三重県生まれ。3歳からモトクロスを始め、自転車トライアルなども経験した後、1993年には13歳で全日本トライアル選手権に参戦し、1995年には最年少の15歳で全日本トライアル選手権のタイトルを獲得。1996年から世界選手権に参戦した。

世界選手権では、1997年のドイツで史上最年少の17歳237日で初優勝。1998年はランキング5位となり、1999年から2003年まではランキング2位に。2004年に日本人初となるチャンピオンを獲得した。

その後も2017年まで21年連続でランキングトップ5入りという大記録を樹立。2021年シーズンは、開幕戦イタリアの2日目に、自身5年ぶりの優勝を41歳151日の最年長優勝記録で飾っている。そんな藤波だが、週末に開催されるポルトガル大会が、藤波選手にとっての通算355戦目で、最後のトライアル世界選手権への参戦となる。

「26年間、トライアル世界選手権で戦い続け、今こそキャリアに幕を閉じる時が来たと確信しています。長きに渡り応援してくださった人たちのおかげで、トライアルのプロとして戦うことができ、25年以上にわたって想像を超える戦績を残すことができました。ありがとうございます」と“フジガス”のニックネームで愛された藤波はコメントした。

「とても幸せな26年間でした。最初からサポートしてくれた家族、チームスタッフ、ホンダならびにHRC、そしてスポンサーの皆さまにも感謝しております。また、ずっと応援してくれたファンのひとりひとりにありがとう、と伝えたいと思います」

「16歳の時にHRCとモンテッサ・ホンダが世界選手権に参戦するバイクを提供してくれて以来、最後までプライドを持ってチームとともに戦うことができました。世界選手権にデビューした時の観客の応援と拍手を今でも鮮明に覚えています」

「初優勝のドイツ戦、その後の苦しく難しい数年間、そして2004年にチャンピオンシップを獲得した時の喜び、どれも昔のことですが、自分にとっては一生の宝です。特に思い出深いのは2000年から始まったツインリンクもてぎでの大会で、毎年とても情熱的なファンの皆さんが応援に来てくれました。本当にありがとうございました」

「これからどうするかは、まだ分かりません。ライダーを引退してからどうするかまだ決めていませんが、何らかの形でトライアルに関わり続けようと思います。新たな人生も、きっとすべてうまくいくと信じています」

また、ホンダ・レーシングの若林慎也代表取締役社長は、「藤波貴久選手、トライアル世界選手権における26年間の選手生活お疲れ様でした。長年にわたりトライアル世界選手権の最高峰クラスで、常にホンダの代表、日本の代表としてトップレベルで戦い続け、輝かしい戦績を残してくれた藤波選手には感謝の言葉しかありません」と述べた。

「世界の頂点で闘い続けるために、常に自分と向き合い人並み以上の努力を積み重ねてきたことと思います。またけがによって自分のパフォーマンスを発揮できずに、苦しんだことが何度もあったことも知っています。彼が世界中の誰よりもトライアルが好きだからこそ、逆境を跳ね除けて長年にわたり戦い続けられたのだと思います」

「最後になりましたが、これまで藤波選手のレース活動を支えてくれたチームスタッフ、ご支援いただいた多くのスポンサー様、藤波選手を応援し続けていただいたファンの皆さま、すべての皆さまに感謝申し上げます」

これまで藤波はトライアル世界選手権で通算354戦出場(歴代1位)。34勝(歴代5位)、累計獲得ポイント4,722ポイント(歴代1位)、17歳237日での最年少優勝記録、41歳151日での最年長優勝記録と、トライアル世界選手権で数多くの記録を残した藤波が、そのキャリアを終えることになった。

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2021年フランス大会での藤波貴久

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2004年に初めてのチャンピオンを獲得したときの藤波貴久

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