抗がん剤治療し救われた食べ物

抗がん剤治療し救われた食べ物

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  • 更新日:2022/11/26

❏❏❏ 回顧録:2007年5月24日 東京・慈恵医大病院

第3クール3日目(Day-3)

抗がん剤が、また蓄積している。

体の中にだ。

これだけ長く、抗がん剤治療をしていると、色んなことが解ってくる。

自分の体のどこかに「抗がん剤が残っている」ことが解るようになってきた。

抗がん剤全身化学療法の仕組みはこうだ。

「全身」というだけあって、まさに抗がん剤を、体の隅々まで行き渡せる。

腕の血管に点滴針を留置して、そこにぽとぽとと抗がん剤を入れていく。

そうすると静脈血の中に抗がん剤が入り、全身をくまなく抗がん剤が回っていくのだ。

抗がん剤は、肺にも行くし、脳みそ、心臓にだって行く。

血液が通っているところすべてに、抗がん剤が回っていく。

脳とか、心臓とかにも抗がん剤が行くかと思うと、ぞっとする。

しかし、こうすることで、身体のどこかにある「がん細胞」を叩いていける。

ただし、いつまでの強い薬が身体の中にあってはいけない。

だから、身体は、肝臓とか、腎臓とか、膀胱とか、いろんな臓器を通じて、身体の中にあって欲しくないものをろ過して、取り除き、尿とか、大便で、体外に吐き出す。

抗がん剤も、そうやって、身体の外に出ていく。

しかし、、人間の身体は、そんなに100%完ぺきというものではないのだろう。

薬の一部、例え微量でも、身体のどこかで滞留する。

まだ残っているうちに、翌日、抗がん剤治療を開始するから、また、微量が溜まる。

蓄積作用とはそういうものだ。

これが、患者には辛い。

これは、抗がん剤に限らない。

マラソンだって、走っているうちに老廃物が身体の中に溜まっていく。

それがきつくなって、脚が動かない、身体が重い、もう走れない、、みたいになっていく。

この日は、がんばって食べた。

食欲は低いのだが、ペヤングソース焼きそばなら食べられた。

不思議なものだ。

こんなとき、ジャンクフードが美味しく食べられるなんて。

木村先生が言っていた。

「大久保さん、食べられるものなら、何でもいいので食べてください。ポテチチップスでも、なんでもいいです」

がん患者は食欲低下から、体重は減るし、体力が落ちる。

それを少しでもなだらかにするには、ポテチだっていいというのだ。

この日、ペヤングを食べられたことで、精神的に救われた。

大久保淳一

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