
交通公社などは25日に地下鉄駅で、飲酒後の事故の危険性を伝えるとともに、職員に暴力を振るわないよう呼び掛けた(提供写真)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
【ソウル聯合ニュース】韓国で新型コロナウイルス禍からの日常生活の回復が進む中、ソウルの地下鉄で酔客の事故や迷惑行為などが増えていることが分かった。地下鉄を運営するソウル交通公社は26日、1~3月に顧客センターで受け付けた酔客に関連した連絡や相談、苦情などは2469件で、前年同期比23.6%増加したと明らかにした。月に800件程度に上る。
酔客の事故は主にエスカレーターや階段で起きている。体のバランスを崩して転ぶことが多い。
地下鉄構内に設置されている消火器を突然噴射したり、理由もなく顧客安全室に入り出入口前に座り込んで家に帰らないと言い張り、その場で用を足したりした迷惑行為もあった。
酔客が駅職員や地下鉄保安官に暴言や暴力を加えるケースも増えている。2020年から23年4月までで272件あった。暴言・暴力全体のうち酔客が原因の事例が占める割合は23年4月の時点で65.5%と、20年(31.2%)の2倍以上に拡大した。
交通公社側は「泥酔した乗客1人の不注意な行動が多数の地下鉄利用者に大きな被害を及ぼすこともあり得る」とし、飲酒後の地下鉄利用に注意を呼び掛けた。