
山陰地方を襲った今季最強の寒波は、各地で交通障害をもたらした。雪による視界不良のため、通行止めとなった山陰道ではインターチェンジの出口に向かう車で渋滞が発生するなど影響がでた。また、JRは山陰エリアで25日終日運休するなど影響がでた。
山陰地方を襲った今季最強の寒波は、各地で交通障害をもたらした。
前田俊博記者:「今現在、山陰道。安来~米子エリアは車の渋滞が見られます」
延々と続く車の列。
提供映像:「18時に松江から山陰道に乗り、安来料金所から1キロくらいの所で止まっています。現在、20時30分です」
雪による視界不良のため1月25日午後から、通行止めとなった山陰道ではインターチェンジの出口に向かう車で渋滞が発生。鳥取と島根の県境付近を中心にスタックする車が多発した。
また、安来市内の国道9号で立ち往生に巻き込まれた男性が撮影した映像では雪が激しく吹き付ける様子も確認できた。また他の映像ではスコップを使って除雪をする運転手の姿が確認できる。
映像を提供した 荒木夜一さん:「そんな急勾配な坂じゃないと思うけど、登れないような形で運転手の方が自分で雪をかいて道を作りながら登ろうとしていたけど、3台くらいですかね、トラックが立ち往生していた」
2時間ほどで立ち往生は解消したが、車内では心配が尽きなかったという。
荒木夜一さん:「(これまで)本当に朝までとか何日も動けない状況を報道で見ていたので、かなり不安ではあった。もしそうなったらどうしようみたいな」
山陰道は25日午後4時にすべての通行止めが解除され、現在は全線が通行可能になっている。
また、立ち往生は鳥取県東部でも・・・。
神岡遼アナウンサー:「智頭町の現場に来ています。この付近でタンクローリーが側溝に脱輪し、旧山郷小学校を先頭に滞留が起きました」
鳥取県智頭町の国道373号では、1月24日午後7時ごろ、タンクローリーの脱輪をきっかけに渋滞が発生した。大型トラックなどおよそ90台が動けなくなったことから鳥取県は巻き込まれたドライバーへの支援が必要と判断し、災害救助法の適用を決定。25日午前2時ごろに立ち往生は解消された。
渋滞が発生した近隣住民:「外出たら全然目の前が雪と風で見えないんですよ。傘さしててもうぅとなる感じで」
鳥取・島根両県警によると、25日朝までに自動車のスリップ事故が鳥取県内では91件、島根県内では74件報告されているという。※24日朝~24時間
鉄道ではJRが山陰エリアでの運転を終日取りやめになるなど、公共交通機関にも影響が広がった。26日は山陰本線の全線で始発から運転を再開する予定となっている。
空の便でも欠航が相次いだ。鳥取空港、米子空港ともに羽田を結ぶ便が25日朝から昼過ぎごろまで一部欠航。出雲空港でも一部欠航となった。天候によっては、26日も空の便に影響が出る可能性がある。