絵画の中に入り込む新しい体験「イマーシブミュージアム」
日本橋にある商業施設・コレド室町1の5階、「日本橋三井ホール」にて開催中の「Immersive Museum(イマーシブミュージアム)」は、日本初の最新のテクノロジーで印象派の芸術作品の世界への没入体験ができるミュージアムです。
今回の展示のテーマは“印象派”。世界的に人気の高いクロード・モネの「睡蓮」やドガの「踊り子」ルノワールの「ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会」といった、印象派の名画を特集しています。

会場には通常の美術館と違い、実際に絵がかけられているわけではありません。
絵画は投影により、ホールの四方の壁や床に大きく映し出されます。まるで絵の中に入り込み、その風景の中にいるような不思議な感覚で空間に身を浸すのは、これまでにない初めての体験です。

この展示では、写真を自由に撮ったり会場を歩き回ったりを禁止していないのも面白いところ。印象派の美術展を訪れて、実際の絵画を見たことがある人にも、新しい角度からの鑑賞ができますよ。

このミュージアムは、あまり美術に詳しくない初心者や子どもにもおすすめです。
印象派と呼ばれた画家たちが大切にしていた色彩へのアプローチを体験してみることで、アートの概念を知るきっかけにもなりそうです。

同じ構図を描いても、光や色が異なると受ける印象が異なる
上映時間は約40分で、何周でも楽しめます。入場には事前の日時指定券がおすすめですが、当日の空きがあれば会場で当日券の購入が可能です。公式サイトからチェックしてみてくださいね。

約6メートルの壁に映し出される絵画は迫力まんてん
カフェメニューやおみやげ選びも楽しんで
展示を楽しんだら、同じフロアにあるカフェ&ギフトエリアへ。
カフェスペースでは、今回の展示で紹介している印象派の作品群からインスパイアされて開発したオリジナルメニューでひとやすみ。さっぱりした味わいのゼリードリンクやシロップがきらめくかき氷、カクテルのように美しいクリームソーダなど、絵画の名前がついた3種類のフレーバーのメニューを展開しています。

「印象・日の出」をイメージしたかき氷(1100円)。上にとろんとかかるのは、なめらかなゼリーのシロップ
ギフトショップでは、作品の色彩を活かしたアイテムが見つかります。
「モネの宝物」(1100円)は、半透明のカラフルな琥珀糖。パッケージに描かれたモネの作品をイメージした色合いの3種類がラインアップ。正方形のポストカードセットやポップコーンなど、フードから雑貨までが並びます。
ギフトにしたり、家に飾ったりと、帰宅後もアートのエッセンスをぜひ楽しんで。

「トートバッグ」
朝光洋理 写真:小林利穂