【コラム】捜査に占領された修羅場の韓国大統領選(1)

  • 中央日報日本語版
  • 更新日:2021/10/14

韓国大統領選挙で繰り広げられている「ポリティカル・イカゲーム」を見ていると身の毛がよだつ。勝者独占の権力争奪ゲームとはいえ、これほど殺伐とした状況は過去にもあまり見られなかった。与党の大統領候補確定者と野党の世論調査1位候補がそれぞれ検察・警察と高位公職者犯罪捜査処の捜査を同時に受けている。

2002年の大統領選挙での李会昌(イ・フェチャン)ハンナラ党候補の息子兵役不正隠蔽疑惑事件、2007年のハンナラ党予備選挙でのBBK株価操作疑惑事件も検察の有力候補捜査で混乱したが、今よりかはましだった。捜査が政治を覆ってしまうほどではなかった。現在の流れをみると、捜査の過程で問題が浮き彫りになり、大統領選街道で有力候補が中途脱落する事態が発生しないという保証もない。それが現実になれば国家的に不幸なことだ。

どうして誰もかも大統領選に飛び込むのか。ドラマ『イカゲーム』の1等賞金は456億ウォン(約43億円)だ。参加者1人あたりの命の価格を1億ウォンずつとしている。政界のイカゲームの優勝商品は大統領職。テレビ討論に出たある候補の手のひらに書かれていたように「王」だ。大統領職を賞金に換算するのは難しい。帝王的大統領が任命できる7000余りの席だけで推算してみよう。年俸を平均1億ウォンと仮定しても7000億ウォンとなる。脱原発政策、急激な最低賃金引き上げ、亡国的な不動産政策、全国民災難支援金の給付などに使える財政規模は天文学的だ。

ドラマとは違って現実では「脱落です」という声が拡声器で流れも銃弾を浴びない。幸いだが、そのまま終わるはずもない。特に与野党のトップ走者2人に対する捜査ゲームが激化し、側近の司法処理は避けられなくなった。

先に浮上したのは「告発教唆」疑惑だ。尹錫悦(ユン・ソクヨル)総長時代の検察が与党の有力者に対する告発状を作成して野党に伝え、これに国民の力の大統領候補である尹前検察総長が介入したということだ。暴露者はチョ・ソンウン氏。設計者は誰か。チョ氏が暴露前後に朴智元(パク・ジウォン)国家情報院長と会ったことが明らかになり、暴露の純粋性が汚れた。「情報提供教唆」ではないのかという逆風を受けた。尹前総長の部下の検事2、3人と金雄(キム・ウン)議員、鄭点植(チョン・ジョムシク)議員が捜査対象に挙がっている。高位公職者犯罪捜査処の捜査速度は遅く、尹前総長が介入したかどうかは依然として五里霧中だ。こうした状況で金鎮ウク(キム・ジンウク)高位公職者犯罪捜査処長が国会で「これが事実なら憲政秩序において重大な事件」と予断性の発言をした。捜査の結果で話すべき高位公職者犯罪捜査処長の発言としては落第点だ。

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