コリコリとした食感のツブ貝に合わせるのは、にんにくとヘーゼルナッツを混ぜ込んだ、特性薬味バター。香り高くクセになる美味しさです。バター愛あふれる料理研究家・坂田阿希子さんに、魔性の魅力を放つバター丼の美味しいつくり方を教わりました。

■“ツブ貝の薬味バターどんぶり”のつくり方
特製薬味バターは“エスカルゴバター”風だが、にんにくとパセリにプラスして、ヘーゼルナッツを加えるのが肝。独特の風味とコク、歯ざわりがどんぶり全体のアクセントとなる。レモンをたっぷりと搾ってどうぞ。
*1 常温に置いてやわらかくしておく。
*2 170℃に予熱したオーブンで約10分間ローストするか、フライパンで焼き色がつくまでから煎りする。
(1)薬味バターをつくるヘーゼルナッツは皮をむいて細かく砕き、塩以外のほかの材料とともにボウルに入れて混ぜ合わせる。塩で味をととのえる。

(2)ツブ貝を炒めるツブ貝は食べやすい大きさに切る。フライパンにオリーブオイルを入れて中火にかけ、ツブ貝を加えてサッと炒める。
(3)薬味バターを加え、全体を炒めるツブ貝に七分どおり火が通ったら、1の薬味バターを加えて強火にし、全体を炒め合わせる。
(4)盛り付けるどんぶりにご飯を盛り、3をのせる。レモンを添える。

教える人

坂田阿希子 料理研究家
フランス菓子店やフランス料理店で経験を重ね、独立。料理教室「studioSPOON」を主宰しつつ、昨秋、代官山に「洋食KUCHIBUE」をオープン。フランス料理やエスニック料理などジャンルを飛び越えておいしいものへの探究心が旺盛で、プロの手法と自らの経験を活かした生命力あふれる料理にファン多し。
この記事は「技あり!dancyuどんぶり」に掲載したものです。

技あり!dancyuどんぶり
A4変型判(88頁)
2019年10月29日発売/880円(税込)
文:遠藤綾子 写真:原 ヒデトシ スタイリング:肱岡香子
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