
ベンチで牧原大(左)と話す藤本監督(撮影・柿森英典)
左太ももを負傷し、戦線離脱していたソフトバンクの牧原大成内野手(30)が、27日のロッテ戦(ペイペイドーム)で約1カ月ぶりに復帰する。26日はピックアップ練習に参加。フリー打撃では柵越えを連発するなど状態の良さを示し、「1軍にきたからには、チームを勢い付けられるプレーができればいい」と意気込んだ。
牧原大の復帰がチームにとってどれだけ大きいかはデータからも分かる。故障で出場選手登録を抹消された4月28日以降、22試合で二塁手として先発した野手の打撃成績は73打数14安打の打率1割9分2厘。現在は印象的な活躍を見せている川瀬が7試合続けて二塁でスタメン出場を続けているが、離脱前まで打率2割9分6厘とさすがの成績を残していた牧原大の存在は頼もしい限りだ。
2軍戦で実戦復帰する直前には「それにしても1軍のセカンドたちは元気ないですね」と〝挑発的〟な言葉を口にし、26日の取材対応でも川瀬がアピールしていることに対して「特に何も思わないです」ときっぱり。牧原大なりの意気込みの強さがひしひしと伝わってきた。
「ケガをしたからといってプレーで抜いたりはしないし、全力プレーがなくなったら自分じゃないと思う。思い切りやるだけ」。チームを支えるユーティリティープレーヤーの一番の強みは、若手に負けぬ「がむしゃら魂」。頼りになる男が帰ってきた。(長浜幸治)
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