ネットに載っていないお役立ち情報を、町内会でゲット【実家は老々介護中 Vol.10】

ネットに載っていないお役立ち情報を、町内会でゲット【実家は老々介護中 Vol.10】

  • 介護ポストセブン
  • 更新日:2023/01/25

私は、老々介護の実家を手伝っているアラフィフの美容ライターです。80才の父は、がん、認知症、統合失調症を患っていて、79才の母が在宅介護をしています。「うちの事情をご近所に知られたくない」と言っていた父母も、だんだん周りに甘えられるようになってきました。人の温かさに触れて、身ぎれいにすることも忘れずにいれば、明るい気分で過ごせるのではと思っています。

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訪問美容師さんは出張費込みで3000円

実家に行くと、小ぶりのバラが生けてありました。

「訪問美容師さんがね、持ってきてくれたんだよ。温室で育ててるんだって」

父のボワッと広がっていた白髪が、シュッとかっこよくなっていました。これまで母が切っていたのに比べると、やはりプロは上手。母もうれしそうに、

「お父さん、その日は調子良くて座っていられたからさ、居間にピクニックシートを敷いて、食卓の椅子持ってきて座らせて。チャチャッて10分くらいだったよ」と。出張費込みで3000円という、なかばボランティアみたいな価格にびっくりしたのですが、美容院勤務をリタイアした方がやっているそう。

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「へぇー。その人、どうやって見つけたの?」と私が聞くと、「お前が近所で聞いてきたんでしょうが」と母。え!?こちらも驚きました。

「ここ、頼んでみたら?」地域の口コミがありがたい

先日、父母が住む集合住宅の集会所を覗き、井戸端会議に参戦したのです。

「○○さんのお嬢さんでしたか。○○さん、前はよく夫婦で散歩してたけど、最近見かけないから心配してたんですよ」とご近所さん。地域でなんとなく目配りされていることがわかり、ありがたい。私が、父も年齢なりに体の自由がきかなくなってきたと伝えると、「お節介で悪いんだけど、もし困ったらおすすめですよ」と、使って良かったサービスを数名の方が教えてくれました。

「ネットの便利屋さんサイトでは、この人が良かったよ」とか、「地域の団体では、こういうサービスもやってるよ」といった情報です。ケアマネさんがたくさん教えてくれるし、役所のホームページやパンフレット、ネット情報も結構調べているのですが、さらに知らなかった情報をゲットできました。

しかし、情報を母に伝えると「近所にうちの事情がバレるじゃないの!」と怒られたのです。それなのにちゃっかり電話していて、まったくもう、しょうがないですね。とはいえ、都心と違って地域性があるかもしれないですが、ご近所さんに教えてもらうのはありがたい手段だと思いました。

口コミゲットといえば、介護タクシーさんも。病院の送迎をたくさんしているせいか、病院の情報はものすごく速いです。

「○△医院はね、若先生に代替わりして診察時間が変わったんですよ。土曜も夕方まで診てくれるんで、みんな助かるって言ってますね。あと、◎◎総合病院の外来に、新しく□□クリニックの先生が入るらしいですよ。毎週水曜って聞いたかなあ」

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おしゃべり好きな運転手さんだからかもしれないですが、これは使える!と思った情報を、いつもメモしています。

正直、お節介されるのイヤだな、という気持ちもあったのですが、ナマ情報は役立ちますね。皆さんの親切に感謝して、持ちつ持たれつでいられるように。余裕がなくてなかなかできないのですが、自分の窓を外側へ開けておくことも必要だなと思いました。

文/タレイカ

都心で夫、子どもと暮らすアラフィフ美容ライター。がん、認知症、統合失調症を患う父(80才)を母が老々在宅介護中のため、実家にたびたび手伝いに帰っている。

イラスト/富圭愛

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