
岩手県は26日、ツキノワグマによる人身被害が異常に多いことから平成28年6月23日以来ほぼ7年ぶり2度目となる「ツキノワグマの出没に関する警報」を県内全域に発令、注意を呼びかけている。
県自然保護課によると、今月23日までのツキノワグマによる人身被害は7件8人に達し、4人が重傷を負った。山菜採りで山に入ってクマに遭遇したケースが5件と最も多く、負傷者は6人に上っている。
県は昨年のブナの結実が並作で、子グマの出生が多くなるとみて、4月18日の段階で注意報を発令していた。県自然保護課は山に入る場合は複数人でラジオなど音が出るものを携行すること、人里では生ごみを適切に管理することなど、注意を呼びかけている。