災害で断水したらどう水を運ぶ?家族の1日分を4通りで試してみた

災害で断水したらどう水を運ぶ?家族の1日分を4通りで試してみた

  • 防災ニッポン
  • 更新日:2022/05/14
No image

災害時に水の確保は大きな問題です。災害などで断水になったら、給水車などで配られる水を家まで持って帰る必要があります。そのとき、水をどうやって運ぶと良いでしょうか?ポリタンクを使う?ペットボトルをリュックに入れる?
今回は4つの方法を検討して、実際に試してみました!

こちらの記事もおすすめ!→災害でも歯のケアは大切!少量の水でできる歯磨きや洗浄剤を紹介します

まずは自分の家の状況を確認しよう

今回の体験では、1日に1度、その日に必要な量の水を、最寄りの給水拠点まで受け取りに行くことを想定しました。

最適な水の運び方は、家族構成や家の環境によって人それぞれ違います。水の運び方を考える前に、まずはこちらの3点を確認しておきましょう。
(1)必要な水の量
(2)最寄りの給水拠点の場所
(3)家の環境

(1)必要な水の量

一般的に、飲用・食事用として1日1人当たり3Lが必要と言われています。そのほかに手や体を洗ったり、食器を洗ったりする生活用水が必要です。生活用水としてどのくらいの量が求められるかは状況によって異なりますが、ここでは仮に、1日1人当たり10L程度とします。
今回は、飲用・食事用と生活用水を合わせて「1日1人当たり13L」が必要と考えてみることにします。あなたの家族構成なら何Lになりますか?

(2)最寄りの給水拠点の場所

被災時に給水拠点となる場所は、自治体のウェブサイトや防災マップなどで公表されていることが多いです。自宅の最寄りの給水拠点を確認してみましょう。自宅からの距離や、道のりの途中で障害となるものがないかどうかもチェックします。

(3)家の環境

自宅は何階にありますか?地震が起きるとエレベーターが使えなくなることも多いですから、たくさんの水を持って階段を上がることも考えなければいけません。

3人家族のわが家の場合、39Lを運ぶことになります。今回は夫と2人で協力することにして、1人当たり約20Lを運んでみようと思います。
最寄りの給水拠点は数百m先の公園。
自宅はマンションの中層階です。

どんな運び方が効率的で、簡単でしょうか?4つの方法を検討&トライしてみます!

皆さんも、自分ならどのくらいの量の水をどんな道を通って運んでいくかを想像しながら、どの方法が最適か考えてみてください。

4つの方法で水を運んでみよう

今回試してみたのは、こちらの4つの方法です。

(1)ポリタンクとキャリーカート
(2)段ボールとポリ袋
(3)ペットボトルとリュック
(4)ポリ袋と風呂敷

(1)ポリタンクとキャリーカート

No image

ポリタンクに水を入れ、キャリ―カートにくくり付けて運びます。給水拠点まで遠い場合には便利な方法です。
一方、地震などで道路や地面が荒れている場合、キャリ―カートでは運びにくいこともありそうです。またマンションの階段ではカートは使えないので、1階から部屋までは手で持って運び入れることになります。20Lのポリタンクを満タンにして持ってみましたが、狭い持ち手しかなく、すぐ手が痛くなってしまいました。

この方法は、高層階に住んでいる場合には不向きかもしれません。

(2)段ボールとポリ袋

No image

こちらは、ポリタンクなど水をためる専用のアイテムがなくてもOKの方法です。
段ボール箱を組み立てて、内側に二重にポリ袋をセット。そこに水を入れて運びます。内側のポリ袋の口を結べばこぼれるのを防げます。

夫と2人でこちらの方法にチャレンジしてみます。まずは、持てそうな大きさの段ボール箱をそれぞれ用意してみました。

No image

私の箱には水20L、夫の箱には25L入りましたが、そのままではとても持てません。水の量をそれぞれ15L・19Lまで減らしました。

ただ持ち上げるだけでも大変ですが、これを1階から5階まで階段を昇って運んでみます。

No image

手がすぐ滑るので何度も持ち直すことになりました。何度も「もう無理!」と叫びながら、5階に着くころには疲労困ぱい。
しかも目標の量には足りないので、一度に運ぶ量を増やすか、もう一往復する必要があります。この方法は体力的に非常に厳しいですね…。

(3)ペットボトルとリュック

No image

水を詰めたペットボトルをリュックサックにできるだけ詰めます。

手持ちのリュックサックには2Lのペットボトルが6本入りました。背負うと本来の重さよりかなり軽く感じます。1人20Lの目標にはあと8L足りないですが、両手が空いているので残りのペットボトル4本を入れたバッグを持てます。

No image

この状態でまた1階から5階まで階段を昇りました。疲れはしますが、段ボールで運んだときよりかなり体が楽に感じます。水がこぼれる心配がないのも良かったです。

(4)ポリ袋と風呂敷

No image

水を入れたポリ袋の口を結んで、それを広げた風呂敷に乗せて2人がかりで運びます。ポリ袋は二重にすると安心です。

45Lのポリ袋には、20L程度の水が入りました。大きな風呂敷がなかったので、ブランケットに載せて運ぶことにしました。目標量を運ぶなら、2人で2往復する必要があります。
持ち上げてみると、かなり手が滑ることがわかりました。なんとか階段を昇ろうとしましたが、ブランケットが少しでも傾くと水がこぼれたり、ポリ袋ごと滑り落ちてしまったりしそうで気を遣います。途中で手と腰が疲れて、階段を昇り切るのを断念してしまいました。

どの方法が良い?

マンションか戸建てか、家族構成、そして体力によっても最適な水の運び方は変わってきますが、リュックを使う方法はほとんどの人におすすめできる方法だと思いました。一番身体が楽に感じました。
ほかの方法と違って水がこぼれず、手を滑らせて水を落としてしまう心配がないのも良いです。小さい子ども連れの場合は、空いた手で手をつなげるのも良いですね。

運んできた水の保管方法

ペットボトルに入れた水道水は、冷暗所で冬なら1週間、夏場なら3日程度、使用できます。生活用水として使う分なら、浴槽にためておくこともできます。
ポリ袋で運んできた水は、浴槽に流し入れても良いですし、段ボール箱などにポリ袋を入れてから結んでいた口をほどいて、そこからすくって使うこともできますね。

皆さんならどの方法を選びますか?それぞれの環境で最適な方法を考えて、必要なら水を運ぶためのアイテムを災害の備えに追加して準備しておくと良いですね。

<執筆者プロフィル>
シマサキアヤ
フリーランスライター

<関連する記事はこちら>
災害時のマンション 停電・断水…管理組合どう備える?

この記事をお届けした
グノシーの最新ニュース情報を、

でも最新ニュース情報をお届けしています。
  • このエントリーをはてなブックマークに追加